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人形の声の話
小学校に入ったばかりの私は、図書館で借りた本に夢中だった。 それは、色とりどりの人形が描かれた本で、特に赤ちゃん人形が印象的だった。 その頃、母が買ってくれたハーモニカも一緒に持ち込み、図書館の静寂の中で、時折小さな音を立てていた。 静まり返った図書館の中、私はハーモニカを吹きながら、人形の絵...
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夏川瑠璃
1週間前
短編
明かりなし蕎麦
俺の家の隣は蕎麦屋だった。 ある冬の寒い夜、俺は駅から家に向かって歩いていた。 しばらく歩いていると、隣の蕎麦屋の前にきた。 蕎麦屋の明かりは消えて閉店後のような感じで、曇りガラスの戸の向こうは真っ暗だった。 それを見ていると、俺は「本所七不思議」の「燈無蕎麦」の話を思い出した。 ここの蕎麦屋...
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アイアン
1週間前
長編
左側の存在
「あかり、手、つなご?」 「いいよ」 差し出した手を取ると、由紀は嬉しそうにその手を振り始めた。二人で街外れの公園を歩く。 由紀の手はほんのりと冷たかった。 人と手をつなぐ時、握りやすい方と握りにくい方があることを、あかりは知っていた。母親と手をつなぐとき、母はいつもあかりに握りやすい...
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霧島仁
1週間前
短編
桜の木の囁き
廃墟と化した公園には、朽ち果てた遊具が点在していた。友人たちと肝試しのために訪れたその日、夕暮れの薄暗さが不気味な雰囲気を醸し出していた。 その公園の真ん中には、異様に古びた滑り台があり、上から見下ろすと、地面には何かが埋まっているように見えた。好奇心に駆られた僕は、友人たちに言った。「ちょ...
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旅人の記録
1週間前
短編
マンションの噂
ある冬の寒い夜、私の親しい同僚である佐藤さんから聞いた話です。彼は四十代で、独身ながら高級な高層ビルの部屋に住んでいます。周囲には高齢者が多く、認知症を抱える人もちらほらいるようです。夜に物音がすることが多く、他の住人ともトラブルが発生しがちだと聞いていました。 その晩、佐藤さんは突然の物音...
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星野澄
1週間前
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