
廃墟と化した公園には、朽ち果てた遊具が点在していた。友人たちと肝試しのために訪れたその日、夕暮れの薄暗さが不気味な雰囲気を醸し出していた。
その公園の真ん中には、異様に古びた滑り台があり、上から見下ろすと、地面には何かが埋まっているように見えた。好奇心に駆られた僕は、友人たちに言った。「ちょっと見に行こうぜ。」
滑り台の下に近づくと、地面から突き出た何本かの枝が目に入った。それはまるで、誰かが必死に掘り返したかのように、無造作に散らばっていた。
「これ、変じゃない?」
その瞬間、耳元に聞こえたのは男女の低い声だった。「一緒に遊びたい…」
驚いて振り返ると、友人たちは薄ら笑いを浮かべていた。「おい、何か聞こえたのか?」
その時、滑り台の上で微かに揺れる影を見た。振り返ろうとしたが、足がすくんで動けなかった。さらにその声が続けた。「二人分、必要なんだ。」
次の瞬間、遊具がきしむ音と共に、目の前に立っていたのは、ひどく痩せた二人の影だった。彼らは滑り台の上に立っており、こちらをじっと見つめていた。目が合った瞬間、彼らの口元がゆっくりと開き、無言で笑いかけてきた。
逃げ出そうとしたが、全身が硬直したように動かない。気がつくと、周囲の空気が一変し、温度が下がっているのを感じた。
「一緒に遊ぼうよ、ずっと…」
叫び声も出せず、ただその場から逃げ出した。後日、友人に聞いたところによると、あの公園には昔、子供たちが遊んでいた場所で、ある日、二人の子供が行方不明になったという。その後、数年後に見つかったらしいが、その時はもう手遅れだったそうだ。
「だから、あの遊具は壊れたままなんだ。」友人の言葉に、背筋が凍った。あの声は、彼らのものだったのだろうか。公園に戻る勇気は、もう二度と訪れることはないだろう。彼らは今も、遊び相手を待っているのだ。恐ろしいことに、あの滑り台の下には、今でも誰かが埋まっている気がしてならない。
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