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深夜のドラッグストアで、僕は一人でレジを回していた。 午前2時を過ぎると客足はほとんど途切れ、蛍光灯の白い光だけが店内を平らに照らす。 その静けさを切るように、いつも同じ女が来る。 薄いベージュのコート、髪は整いすぎるほど整っていて、買うのは毎回きまって「絆創膏」と「ミネラルウォーター」。 ...
ミウと付き合い始めて三週間で、俺のスマホは俺のものじゃなくなった。通知が鳴るたび彼女の指が先に伸び、「誰?」「何の用?」と画面を覗き込む。会社の女の同僚に「お疲れさま」と返しただけで、ミウはその晩、俺の指先を握って泣いた。「置いていかないで」と。 最初は愛情だと思った。前の恋で傷ついたらしい...
保育園の送り迎えって、いつの間にか“顔見知り”が増える。 朝の挨拶、ちょっとした世間話、子どもの靴が左右逆だったね、なんて笑い合う。そういう日常の延長に、彼女、美咲さんはいた。 妻のママ友だ。 最初は感じのいい人だった。身だしなみはいつも整っていて、声はやわらかい。 「奥さん、疲れてない?...
幽霊的なものじゃなくてすみません。 柱の陰に隠れる形で、うちのトランクルームだけが廊下の防犯カメラから死角になっていた。契約したとき、管理人は申し訳なさそうに言ったけど、私にとってはむしろ好都合だった。副業でアクセサリーを作っていて、材料も試作品も、見られたくないというより単純に散らかってい...
俺は、高校生活の中でゲームのチャットルームに居場所を見つけていた。最初は、楽しい仲間たちとサクッと遊び喋るだけの空間だった。しかし、いつしかそのチャットが、異常なまでに監視される場所へと変わっていった。 ある日、俺がゲームにログインすると、いつもいるはずの仲間たちがいなかった。代わりに、異様...
今流行りのSNSで知り合い、同情から3回ほど逢い、食事を提供したり、そのような行為を拒めなかった話です(オートロックで住所も勤務先も言わなかった方です)。 閉じ込められたら怖いのでいいなりでした。 その方と年明けに縁を切りました。 連絡先強制交換された後直ぐに「金かしてくれ」とい...