
親友が亡くなってからちょうど一年が経つ。命日を迎えた冬の午後、私は彼のために古い神社を訪れることにした。いつもは複数人で行くのだが、その日は誰も都合がつかず、一人での訪問となった。お守りを手に、社の前で手を合わせる。思い出の品を置いて、彼の冥福を祈った。
その時、ふと周囲が静まり返り、何かが変わったように感じた。寒さを感じるはずの冬の午後、なぜか温かい風が吹き抜ける。視界がぼやけ、まるで霧が立ち込めたかのように。だが、周りには何もないはずだ。
その瞬間、彼の声が耳に届いた。「来てくれてありがとう、ここはいい場所だよ」と、彼の優しい声が私を包み込んだ。これは夢か幻かと思ったが、確かに彼らしい口調だった。「桜の木、まだ咲いていないけど、もうすぐだね」と、私も思わず返事をした。
不思議な感覚のまま、心は温かくなり、時間が経つのも忘れてしまった。やがて帰り道、興奮と共に家に着くと、不思議な体験を思い返していた。彼の声を聞けたこと、また訪れることができるだろうか。次回も、また話せるのだろうかと、楽しみな気持ちでいっぱいになった。これまでにはなかった経験だった。再び神社を訪れることが待ち遠しい。
この不思議な出来事は、私にとっての新たな絆の証となったのかもしれない。彼の存在がいつも私の側にいることを、改めて感じさせられたのだった。
また、彼に会いに行こう。そう決意した冬の午後だった。
その日から、私はお守りを大切に持ち歩くようになった。彼との再会を願いながら。
そして、次に神社を訪れる日が待ち遠しい。彼との再会を心待ちにしながら。
何か不思議な力が働いているのかもしれない。彼との繋がりが、私の心にいつまでも残り続けるから。
再び彼と話すことができる日が来ることを、心から願っている。
お守りは、私にとっての大切な証なのだ。彼との絆を感じさせてくれる。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



