
これは、私が幼い頃から何度も耳にした不気味なエピソードです。
数十年前、祖父が所有していた山間の古い家が取り壊され、そこに新しい家が建てられることになりました。私がまだ小学生の時、祖父とともに地鎮祭に参加した記憶があります。その後、周囲には次々と家が建ち、私たちの家もその一つです。
ある年の冬、隣に新しく家族が引っ越してきました。両親と、幼い男の子、そして女の子。
その男の子は、次第に奇妙な行動を取り始めました。夜になると、家の中で人形を抱いて不気味に笑いながら踊っているのです。私はその様子を見て、何か不気味なものを感じていました。
ある晩、私が眠りにつこうとしていると、突然、隣家から悲鳴が聞こえました。駆けつけた祖父と私は、男の子が両親を襲い、家の中が混乱に包まれている光景を目にしました。両親は重傷を負い、男の子はそのまま行方をくらましました。
その後、家は放置され、やがて取り壊されることに。新たな家族がまた引っ越してきましたが、今度は両親と一人の女の子。
数年後、またもや男の子が生まれたのです。今度こそ平穏が訪れると思ったのですが、夜になると同じように人形を抱えた姿が見えました。隣家の両親は、男の子の異常な行動を理解できず、ただ驚いていました。
冬が深まる頃、私はその家の窓から、男の子が人形を抱えて踊っている姿を見てしまいました。両親はその様子を見て、恐れを抱くようになりました。
そして、ある雪の降る夜、家の前に置かれた人形が忽然と消えてしまったのです。人形が消えたその日、男の子は姿を消し、両親は何もかもを捨てて引っ越していきました。
新しい家族が入ってきた時、私は心の底から冷たい恐怖を覚えました。その家族もまた、若い両親と男の子でした。
数か月後、私はその家の前を通りかかると、男の子の泣き声が聞こえてきました。あの人形が、また何かを引き寄せているのかもしれないという不安が胸をよぎります。
次に、その家族がどのような運命を辿るのか、今から不安で仕方ありません。何かが、再び始まるのです。
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