
これは私が小学四年生の冬、廃屋を探検していた時の話です。私の住む村は雪深い山奥にあり、冬休みの間、外に出るのが好きでした。ある日、いつも行かない場所に足を踏み入れてみると、古びた廃屋を見つけました。長い間誰も手入れをしていないようで、壁はところどころ崩れかけていました。
興味を持った私は、持っていたカメラでその廃屋の中を撮影し始めました。中に入ると、埃まみれの家具や、何かが隠れているような不気味な空間が広がっていました。探検を続けるうちに、ふと目に留まったのは、一つの人形でした。古い服を着たその人形は、まるで私を見つめているかのような目をしていました。
私はその人形を持ち帰ることに決めました。友達のゆかと一緒に遊ぶ約束をした日のこと、私はその人形を自分の部屋の隅に置きました。ゆかが来ると、私は冗談半分で「この人形は私の妹なの」と言い、部屋の中に寝かせてみせました。彼女は驚いた様子で「信じるよ、静かにしようね」と言ってくれました。
午後が過ぎ、ゆかが帰るころ、彼女は窓の方を見て言いました。「あ、人形が起きたみたい!」その言葉を聞いた瞬間、背筋が凍りました。まさか、人形が動くなんて…と心の中で思いながら、私は何も言えずにいました。
その後、ゆかが帰った後、私は恐怖にかられ、寝室のドアの前から動けなくなりました。両親は出かけていて、私一人だけの静かな家の中で、不気味な気配が迫ってくるような感覚がしました。思い切ってドアを開けることができず、ただ震えて待っていました。
やがて両親が帰ってきた時、私は彼らと一緒に寝室に入ることになりました。人形は元のまま、寝かせた姿勢のままで動いていませんでした。ゆかが見たのは何だったのか、あの人形は本当に動いたのか、今でも分かりません。ただ一つだけ、あの人形はクローゼットの奥に今も眠っているということだけは、はっきりしています。私の心のどこかには、彼女が本当に妹だったのではないかという恐れが残っています。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



