
あれは、冬の夕方、大学の友人たちと一緒に高層ビルの廊下でパーティを開いていた時のことです。盛り上がった雰囲気の中、誰かが心霊スポットの噂を語り始め、みんな笑いながら聞いていました。
その瞬間、突然の地震が襲いました。ビル全体が大きく揺れ、まるでおもちゃのように崩れていく感覚がしました。私たちはパニックになり、逃げようとしましたが、床が崩れ、ぐらぐら揺れる中、私は真っ逆さまに落ちていきました。
その時、視界に閃光が走り、頭の中に「これが終わりなのか…」という考えが浮かびました。落下する感覚が心地よくて、「これは夢だ」とどこかで思い始めました。
暗闇に包まれると、体が重くなり、何も感じなくなりました。「ヤバい」と思った瞬間、プツンという音がして、無音の世界に突入しました。「あ、終わったのか」と感じました。
目の前は真っ白になり、まるで別の世界にいるかのようでした。すると、遠くから赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。その声はとても温かく、心地よく感じました。「これが死なのだろうか」と思い、しばらくその感覚に浸っていました。
ふと目を覚ますと、汗びっしょりで心臓がバクバクしていました。夢とは裏腹に、現実は全くの無音でした。あの安らぎを思い出し、ちょっとだけ未来のことを考えました。いつか本当に死ぬ時、あの夢と同じように心地よいのかもしれない…と思うと、なんだか少し楽しみになったのです。そう考えると、少しだけ安心しました。
おしまい。
夢の中の出来事が、現実の私に何を伝えようとしているのか、未だに考えさせられます。次に何が起こるのか、今はただ見守るしかありません。
— 無 —
ただ、あの赤ちゃんの泣き声は、時折思い出すたびに、私をどこかへ誘う気がします。
— 終 —
夢の向こう側には、何が待っているのか。
夢を見たことのある人には、もう一度考えてみてほしいと思います。
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