
私の住む町の外れには、使われなくなった廃工場があります。かつては賑わっていた場所だと聞きますが、今では草が生い茂り、薄暗い中に不気味な雰囲気が漂っています。学校で友人たちと話していると、そんな廃工場には「呪いの石」というものがあると噂されていました。触れた者には不幸が訪れると言われているその石は、工場の奥深くに隠されているそうです。
ある秋の夜、私たちはその噂の真相を確かめるために、廃工場に足を運びました。私は友人のBと二人で、懐中電灯を持って恐る恐る中に入りました。工場の中は静まり返っていて、どこか異様な気配が漂っています。あたりを探索していると、Bが「この辺りだと思う」と言いながら、奥の方を指差しました。
工場の奥には、確かに何かが輝いているのが見えました。近づいてみると、それが呪いの石だとわかりました。石は黒く、表面には何かの文字が彫られています。Bは興味を持ち、無邪気にもその石に触れようとしました。
「やめろ、触るな!」私は叫びましたが、Bは笑いながら手を伸ばしました。「俺は大丈夫だよ、こんなの信じてないし。」
その瞬間、工場の空気が変わり、まるで周りの温度が急に下がったかのように感じました。Bは石に触れた瞬間、驚いた表情を浮かべ、「何か変な感じがする…」と言いました。それでも彼は笑い続け、呪いなど無いと信じ込んでいるようでした。
その後、私たちは工場を後にしましたが、Bはその日から様子が変わり始めました。学校に行くと、彼はいつも暗い表情をしていました。数日後、彼は交通事故に遭い、重傷を負いました。幸いにも命は助かりましたが、その後彼は心に深い傷を負い、学校には戻れなくなりました。
それから数ヶ月後、私は彼からの知らせを受け取りました。彼は自宅で自ら命を絶ってしまったのです。私はあの呪いの石に触れたことが、彼の運命を変えたのかもしれないと考えると、恐怖が心を支配しました。あの夜以来、私は廃工場には近づけずにいます。
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