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欲望の代償(下)(恐怖の着信)

それから数日間、Nさんは口を聞いてくれなくなった。
一緒に進めていた仕事もNさんが大部分を進めて、ときどき俺の机に「~をやっておいてください。」と置き手紙があるくらいだった。
それから先は、いつまでもNさんと口を聞かない訳にもいかず少しずつ話すようになってきた。
そして、仕事の話だけではなく雑談も入ったり、告白する前よりも話すようにもなってきた。
そしてある日、Nさんに呼び出されて一対一で話すことに。
「この前のことですけど、私も考えたんです。それで・・」
話を聞いてみると、Nさんが俺に告白された日をきっかけに俺を意識するようになってしまったらしい。
そしていけないことなのは分かるが抑えられずに。
「大丈夫ですよ、Nさん・・」
俺がそう言うとNさんに肩を寄せた。
Nさんは静かに俺を抱いた。
その晩はNさんと食事に出かけ遅くまでずっと談笑していて、さらに終電を逃したNさんを俺の部屋に泊めた。
何も分かってない俺は、その晩は最高だとしか思ってなかった。
俺はNさんと同じ部屋で一晩を明かした。
・・
翌朝、目が覚めると
「おはよう!」
と俺を見て微笑むNさん。
爽やかな朝だった。
Nさんのおろした髪の姿が綺麗だった。
Nさんは身支度すると、何事もなかったかのように帰っていった。
俺は一日中ウキウキしていた。
だが、その日の午後知らない携帯番号から電話がかかってきて・・。
「○○さんか!あんたうちの妻と一晩何を・・」
それは、取調べをする刑事のように恐ろしい声だった。
・・
(完)
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