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「こう見えて私、若い頃は悪趣味でしてね」 Nさんはそう言って、少し下品に笑った。 「縁日のゴキブリのおもちゃとか、ホラー映画の不気味なポスターとか、そういう物を家に飾って、遊びに来た人を驚かせるみたいなね」 ある時、Nさんは会社の慰安旅行で東南アジアの某国を訪れた。いつものように、現...
そこは、霊感が多少ある人なら、何と無く道を通るのでさえ嫌だと感じるそんな場所でした。 表通りから、300mくらい入った山の麓に程近いその道には、数軒の家が建っていました。 その更に奥…山へと続くTの字が少し崩れた様にカーブした道の一画に一軒の家が垣根に囲われる様に建つ場所がありました。 ...
あるタクシー会社に勤めるNさんは 後1ヶ月で定年を迎えようとしていました。 その頃のタクシー会社は何処も景気が悪く タクシーを使う客は 専ら飲み屋帰りのサラリーマンやホステス等が利用していたぐらいでした。 昼間は お年寄り達が利用する事も有りましたが 病院への送迎やワンメーターの短い距離を...
その日は飲み会が行われるため、とある居酒屋で待ち合わせることになりました。 会社が終わり、居酒屋に行くと自分が一番で、他には誰も来ていませんでした。 店員に後からまだ人が来ることを告げ、店内に先に入って待たせてもらうことになりました。 しばらくすると、Kくんが到着しました。 Kくんは大学時代...
少し後味の悪い話になりますが ご容赦下さい。 独身時代から かれこれ20年以上の付き合いになるKさんは ご夫婦でスナックを経営されていました。 私の友人は美容師として働きながら週に2~3回 そのスナックでアルバイトをしていたので、私も よく 飲みに行っていました。 ご夫婦には お子さん...
当時日本国外医学部 インターンの時の話である。 僕の通っていた大学院付属病院機関は 高校から大学院そして病院までもがあり そして今年から日本人留学生も 受け入れ態勢となった。 初めの組の日本人留学生は 10代前半の生徒が多くいました。 英語を学ぶ為日本からP国へ来ました。 当時僕は日本語...
2011年の3月11日は、忘れもしない東日本大震災があった日でした。 私だけではなく、被災された方にとっては思い出したくもない体験です。 私は当時、宮城県の沿岸部からほど近い所に住んでいました。 それまで働いていた職場を辞め、転職先も決まっていたため繋ぎとしてアルバイトをしながら生活をしてい...