
短編
団地での飛び降り
匿名 2日前
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今から5年ほど前に古い団地に住んでいたときの話です。その団地は、部屋はリフォームされていますが、築年数は60年の古い団地でした。そこの最上階5階に一人暮らしをしていました。
ある平日の朝8時ぐらいにチャイムが鳴り、出てみると警察官が1人いらっしゃいました。
話を聞いてみると、私のベランダ続きの隣の人が昨晩飛び降り自殺で亡くなり、何か物音とかしませんでしたかと軽く事情聴取をされました。
何時頃かと聞いたところ21時から24時頃と言われ、心当たりはなかったので「知りません」と答えました。ただ前日の帰宅は遅く23時頃だったためもしかしたら遺体の横を…とも思いました。
ベランダ続きとはいっても、入口が違うため顔を見合わせたこともありませんでした。
次に警察官は「ベランダから隣の部屋に行けるか確認してもいいですか?」と聞いてきたため、私は了承し、警察官は部屋に入ってきて確認後ベランダ伝いに隣の部屋に入っていきました。私はなんか色々心配で隣の部屋まで入っていく様子を眺めて、ついでに隣の部屋も確認しました。部屋の中はゴミが散乱し、ベランダにはボロいサンダルとゴミ袋が放置されていたことが印象に残ってます。
そこから1ヶ月ほどそのことは気にせず過ごしていましたが、ある休日の昼隣の部屋からドンドンと壁を叩く音が聞こえてきました。お、新しい人が入居したのかなと思いその日は気にしませんでした。後日、ベランダで洗濯物を干していると、ふとパーテーションの隙間から1ヶ月前にみたボロいサンダルとゴミ袋がまだあることに気付きました。
あの時の物音は誰かが実際に来た音かもしれませんが、気味悪くなりすぐに引っ越ししました。
あとこの話をして以降、友人や彼女などだれも部屋に来てくれなくなったことを引っ越しをする要因となりました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
後日談:
- ふと思い出し、この話を自分の中で消化したいと思い投稿します。
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