
これは俺が高校1年の冬、友人たちと一緒に体験した話だ。
俺たちの間では、奇妙な実験や都市伝説が流行していて、特に「エレベーターを使った異世界体験」が話題になっていた。ある冬の夜、放課後に古びたビルに集まった俺たちは、一緒にその実験をやることに決めたんだ。
ビルの中は薄暗く、埃っぽい香りが漂っていた。誰もいないエレベーターに乗り込むと、俺たちは緊張しながらボタンを押した。すると、エレベーターはゆっくりと下降していき、異常な静けさに包まれた。何かが起こるという期待感と恐怖が入り混じった。
エレベーターが止まった。ドアが開くと、目の前には真っ暗な通路が広がっていた。俺は仲間たちと顔を見合わせ、興奮と不安が入り混じっていた。通路を進むにつれて、周囲の様子が変わり始める。壁には無意味な文字が書かれており、看板もおかしな形で歪んでいた。まるで、どこか別の世界に迷い込んでしまったかのようだった。
しばらく歩いていると、背後から誰かが俺の肩を叩いた。振り返ると、そこには異様に大きな顔をした影が立っていた。目は真っ黒で、笑うように歪んだ口が見えた。恐怖で体が動かず、俺はその場に立ちすくんでしまった。
影は高笑いし、他の影たちもそれに反応して集まってきた。彼らは俺を囲み、まるで遊ぶかのように俺の体を触り始めた。どれも不気味で、ぬるぬるとした感触がした。恐怖に震えながら助けを求めるが、声は出なかった。笑い声が耳に残り、俺は異常な状況に気が狂いそうだった。
やがて、俺は目を覚ました。自分の部屋のベッドの上だった。夢だったのかと思い、ほっとしたのも束の間、母が心配そうに部屋に入ってきた。彼女は俺の様子を見て驚き、どうしたのかと尋ねた。俺は何が起こったのか理解できず、ただ「疲れた」と言った。
しかし、彼女の手が触れた瞬間、あの影たちの触感が蘇った。まるで、現実と夢が交錯したような感覚が残っていた。それ以来、俺はオカルトや奇妙な話から離れることにした。周りの友人たちからノリが悪いと言われても、あの恐怖が再び襲ってくるのだけは避けたいと思った。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



