
私が地方の小さな街に住んでいた頃のことです。友人の家で遅くまで過ごし、帰り道を歩いていると、霧が立ち込めた交差点に差し掛かりました。そこは数年前に交通事故が起こり、亡くなった子供の霊が出るという噂がある場所でした。
その交差点の片隅には、今でもお供え物が並んでいて、思わず足が止まりました。霧の中でひんやりとした空気が、何か不気味なものを感じさせました。普段は明るく賑やかな通りも、今は静まり返っており、寒さが身体を包み込みます。
「大丈夫、怖がることはない」と自分に言い聞かせ、早足で進むことにしました。しかし、ふと視線を感じ振り返ると、霧の中に小さな影が見えたのです。幼い男の子が、背を向けてしゃがみ込んでいました。彼は4、5歳ぐらいの様子で、どう見ても一人でいるようには見えませんでした。
「君、どうしたの?」と声をかけると、彼は振り向くことなく、ただじっとしていました。私は恐る恐る近づいてみると、彼の目は虚ろで、まるで何かを待っているかのようでした。急に不安が募り、私は後ずさりしましたが、その瞬間、彼はすっと消えてしまったのです。
何が起こったのか理解できず、私は急いでその場を離れようとしました。しかし、心のどこかで、「この交差点は危ない」と思い出していました。帰宅後、冷蔵庫から飲み物を取り出そうとしたその時、ピンポンとインターフォンが鳴りました。時計を見ると、時刻は深夜0時を過ぎていました。まさか、あの子供の霊がついてきたのだろうか?
恐る恐るドアスコープを覗くと、誰もいない静けさが広がっていました。しかし、インターフォンは何度も鳴り続けます。私は恐怖から動けず、ただ無視することにしました。すると、ドアの向こうからドンドンという音が響き渡り、心臓が高鳴りました。
しばらくして静かになったものの、私は気になって再度覗いてしまいました。すると、そこには顔が見えない男の子の影が立っていました。その瞬間、私は背筋が凍りつきました。彼は私を見つめ、何かを呟いているようでした。
「次はお前の番…」という言葉が耳に残り、私は恐怖で硬直しました。思わず叫び声が出てしまい、彼の反応を恐れました。すると、彼は一瞬ニヤリと笑い、「開けろ、開けろ~」と叫び始めました。
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