
ある冬の夜、大学の友人たちとの帰り道、公園の前を通りかかりました。外は寒く、風が吹きすさぶ中、ふと公園の中に目をやると、ぼんやりとした影が見えました。近づくと、幼い少女が一人で遊んでいるのが見えました。彼女は薄着で、足元は裸足のままでした。
「こんな時間に、親はどこにいるのだろう?」そんな疑問が頭をよぎりました。彼女はボールを持っていて、時折それを投げては一人で笑っています。しかし、その笑い声にはどこか不気味さがあり、私はためらいながらもその場を立ち去ろうとしました。
すると、彼女はヒタヒタと後を追ってきます。心臓がドキドキし、足早に公園から逃げ出しましたが、背後から彼女の足音が聞こえます。振り返ると、彼女の手にはボールではなく、何か光るものが握られていました。
そのまま走り続け、ようやく公園の外に出たとき、振り返ると少女の姿は消えていました。ホッと胸を撫で下ろし、友人たちにその出来事を話しましたが、みんな笑って流してしまいました。
しかし、その後も何度か同じ公園を通るたびに、あの少女の姿を見かけることが続きました。彼女はいつも同じ位置にいて、私を待っているようでした。
数日後、近所で報道されたニュースに驚愕しました。公園の近くに住む家族で、幼い少女が行方不明になっていたのです。彼女の最後の目撃情報が、まさに私が見た日の近くであったことがわかりました。
その子の写真を見て、私は愕然としました。それが、あの少女だったのです。その家族は、両親が不仲で、彼女は家を逃げ出していたとのこと。
そして、心に残ったのは、彼女が私を見つめていた理由でした。彼女は助けを求めていたのか、それとも何か別の目的があったのか。
ある日、霊媒師にこの話をしたところ、彼女は言いました。「その少女は、あなたを探していたんじゃない。あなたに近づいて、彼女の運命を共有したかったんだよ。彼女は、あなたを新たな仲間として欲しがっていたのさ。」
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