
この静かな村の外れに、誰も近づかない廃村がある。今では草木に覆われてしまったその村は、かつて賑わいを見せていたらしいが、今では誰も住んでいない。村の中央には、朽ちた神社の跡があり、そこは立ち入り禁止とされていた。
俺たちは、その村の噂を聞きつけ、肝試しに行くことにした。秋の雨が降りしきる夜、俺と友人のY、そして美しい容姿を持つSの三人は、村の入口に立っていた。
「ねぇ、やっぱり怖いかな?」とSが言う。「大丈夫、ちょっとした冒険だよ」と俺は答える。
その時、Yが村の奥から不気味な声を聞いた。「誰かいるの?」
村の中は静まり返っていた。俺たちは、村の奥へと足を進めていく。
村の真ん中に到達すると、古びた社が見えた。その周りには、何体かの人形が無造作に置かれていた。雨に濡れた人形は、まるでこの場にいるかのように生々しい表情をしていた。
「何だこれ、気味が悪いな」とYが言った。「ちょっと触ってみようよ」とSが人形に近づく。
その瞬間、背後で不気味な笑い声が響き渡る。俺たちが振り返ると、そこには見知らぬ女が立っていた。彼女は白い服を着ており、その顔はどこか不気味だった。
「面白そうなことをしているわね」と女は言った。彼女の目はどこか狂気じみていた。
恐怖心が芽生えたが、俺たちはその場から逃げ出すことができなかった。サバイバルのように、俺たちは女の後を追い、その人形の近くへと戻った。
「この人形、触っちゃだめだよ。呪いがあるって聞いたことがある」とYが言ったが、Sは興味津々で人形に手を伸ばす。「どうしても触ってみたいの!」
その時、女が笑った。「触れると、彼女が目覚めるわ」
Sが人形に手をかけた瞬間、突然、周囲が暗くなり、冷たい風が吹き抜けた。
「何だ、何が起きている?」と俺は叫んだ。その瞬間、女の姿が消え、代わりに人形が動き出した。
「何が…?」と驚く俺たち。人形はゆっくりと、こちらへ向かってくる。
「逃げろ!」とYが叫ぶが、俺たちの足は動かなかった。
人形が近づくにつれ、耳元でささやく声が聞こえた。「あなたたちが来るのを待っていたわ…」
その瞬間、俺たちは全てを思い出した。あの女の正体、そしてこの村に伝わる呪い。
「私を解放して…」人形が言う。
「信じられない、これは夢だ!」と俺は叫ぶが、声はかき消され、雨の中で人形は笑い続けた。
その後、俺たちの記憶は徐々に薄れていき、何が起こったのかはわからなくなった。ただ、一つだけ確かなことがある。
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