
秋のある夜、友達と共に山小屋に遊びに行くことになった。私たちは自然の中で過ごすのを楽しみにしていた。小屋は見た目よりも古く、木の香りが漂い、どこか懐かしい気持ちにさせられる場所だった。
その夜、私たちは焚き火を囲んで、楽しい話を交わしていた。しかし、月が昇り、風が冷たくなった頃、友人の一人が「ここ、なんか雰囲気が変じゃない?」と不安を口にした。私たちは最初は笑って流したが、次第にその言葉が頭の中で響き始めた。
夜が更け、私たちは小屋の中に戻って寝ることにした。布団に入ると、いつの間にか眠りに落ちたが、ふと目を覚ますと、小屋の隅で小さな声が聞こえた。驚いて起き上がると、暗闇の中に小さな影が見えた。「遊ぼうよ」と言っているようだった。私たちは心臓がバクバクし、目が慣れない暗闇の中で何が起こっているか分からなかった。
恐る恐る声をかけると、その影は近づいてきて、手に何かを持っている。よく見ると、それは古びた日記だった。中には、数年前にこの山で亡くなった子どものことが書かれていた。彼は遊びたいと願っていたが、事故でこの世を去ったという。私たちはその瞬間、何が起こっているのか理解した。彼は遊ぶ友達を求めていたのだ。
慌てて小屋を飛び出し、友達と共に逃げ出した私たち。翌朝、山を下りる際、地元の人に昨夜の出来事を話したところ、「あの子はいつも遊びたがっている」と言われた。背筋が凍る思いがした。私たちの中に、その子の声が耳に残り続けた。
帰りの車の中で、友達が言った。「あの子、どうしてあんなに寂しそうだったんだろうね。」私たちは言葉を失った。彼の存在が、いつまでも心の中に残り続けた。何かを求めるその目が、今でも忘れられない。
私たちは、二度とあの山には近づかなかった。彼が本当に望んでいたことは、決して叶えられなかったのだから。
それから数年後、私はあの山を訪れたが、今でも何かが私を引き止めるような気がしてならない。
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