
午後4時、高校生の博正は夏らしい私服で駅の改札で待っていた。
しばらくすると、人混みのなか改札から同級生の桜子が来た。
桜子は水色の浴衣姿で長い髪は頭の上で結っていた。
体が細く背が高い桜子には可愛らしい浴衣が良く似合っていて、胸の膨らみが目立っていた。
「お待たせ!」
博正を見て微笑む桜子は最高に可愛らしい。
そのあとバスに乗って花火大会の会場へ。
河原でレジャーシートを広げて腰を下ろす2人。
レジャーシートはそれ程大きくなく、2人の距離を縮めていた。
綺麗な花火を見ながら2人は体を寄せて花火を楽しんでいた。
空一杯に広がる豪華な花火。
暗闇と美しい花火の様子に2人はうっとりと眺めていた。
そしてだんだんと2人だけのムードに! 2人は抱き合い、唇を重ねていた。
桜子と博正は互いに嬉しそうに見つめていた。
「ねぇ、誰かに見られてるかも。」
「大丈夫だって!」
桜子のいい匂いと綺麗な浴衣の感触にさらに興奮していた。
「桜子、愛してるよ!」
「あぁ、博正ぁ・・」
博正と桜子はずっと抱き合っていた。
そんなとき、さっきまで嬉しそうだった桜子は急に真剣な目になり、
「ちょっと、あっちに行ってみたい。場所を変えようよ。」
「何で?ここでいいじゃん?」
「いいから。」
桜子に強引に手を引かれ、レジャーシートも畳む間も無く持ってくる博正だった。
そして屋台の近くに来ると、
「どうしたんだよ?」
博正が聞くと桜子は、
「さっき、近くの草むらの中に男がいて、私たちを睨むように見てた。しかもその男、横になった首だけがそこにあってまるで生首みたいだった。」
博正は賑やかな屋台周辺の音も聞こえないくらい、桜子の言葉と表情に凍りついていた。
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