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長編

守護刀

baron 3日前
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たそうとしているようです。」 何が何だか分からないまま、得体の知れない恐怖で額が冷たい汗でビシャビシャになっていくのがわかった。 坊さん「あなた方に悪さをはたらいてしまったあの者が、あなたを見つけ、そしてあなたに自分の成せなかった事を代わりに果たしてもらえる才と言いますか、何かを見出してしまったようです。正直、いつ取って替わられてしまってもおかしく無かった程にあなたの後ろからその者の念を感じます。」 オイオイオイ、ふざんけんよ、冗談じゃねえ、いい加減にしろよ… 俺は足に力が入らなくなってしまい、思わずそこにへたれこんでしまった。 坊さん「でもね、大事なお話はこれからです。あなたの事を、とても大事に、強く守っている血縁の方、もしくはご祖先の霊の力を感じます。ずっと、あなたの身体にそれが入り込もうとするのを睨みつけるように拒んでいます。」 俺「そう…なんですか…全然霊感とかないので…さっぱりなんですが…」 坊さん「あなたの血縁やご先祖様に、これは何でしょう、料亭の板前さんのような…そういった仕事をされていた方がいらっしゃいましたか?」 板前では無かったけれど、そういった格好をしていた人物に心当たりがあった。 俺「じいちゃん…多分…じいちゃんですそれ…ひいじいちゃんかもわからないけれど…」 坊さん「ではきっと、そのお祖父様かな?ずっとあなたを優しく見守るように側にいらっしゃいます」 さっきまで恐怖でいっぱいだった気持ちが、すっと溶けていくような感覚と、なんだか懐かしいじいちゃんの笑った顔が目に浮かんで、思わず涙が溢れた。 俺が小学生の頃にこの世を去ったじいちゃん。遊びに行くたびに将棋を打つのだが、子供相手に1ミリも手加減をしない。 俺は負けまいとたくさん将棋を勉強して何度も挑んだ。だんだんと一手に時間をかけて、時折悩ましそうなポーズをとりながら嬉しそうに 「おまえ強くなったなあ」 とつぶやく、そんな時のじいちゃんの顔。 とにかく嬉しいような悲しいような気持ちで堪らなかった。おれはボロボロ泣いた。 俺が落ち着くのを待ってから、坊さんがさっきの刀のような何かを丁寧に巾着にしまい直し、手渡してくれた 坊さん「これを必ず、肌見放さず身に着けていてください。何か違和感を感じたり、危ないと思ったときは少しだけこの刀を鞘から抜いて。最後まで抜刀してはいけません、すこし、ほんの少しだけで良いです。」 俺「結

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