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長編

守護刀

baron 3日前
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構でかいので、学校とかには持っていけないかもしれないです…」 坊さん「そうしたら、かばんや自分がよく身につけるものと一緒に置くようにしてください。あなたを守る守護霊の手助けとなるでしょう」 全然訳がわからなかったけれど、ハイ!、ハイ!と必死で坊さんの話を聞いた。 坊さん「それがいつになるかはわかりませんが、どこかでもう大丈夫と感じる頃が来るでしょう。そうしましたら、その時にまた、ここにそれを返しに来てください。とにかく、安心するまではずっと、そばに置いてあげてください。」 わかりました、ありがとうございますと何度もお礼をして、俺はA兄の車へと戻った。 坊さんは、寺の敷地から車がいなくなるまでずっと見守るように俺たちを見送ってくれた。 A兄「随分かかったな、そしてお前その顔どうした?」 B姉「えっ、なに?どうしたの??!」 俺「ああ、ちょっと、俺がたるんでいたから説教ついでに有り難いお話を聞いてきたんだよ、それがすげえいい話だったもんで…」 B「おれたちはちゃんとしてるから、説教無しってことかー」 A「だなー」 俺「バカ、お前らはもう説教してどうにかなる段階じゃないんだよ」 なんてふざけた事を言い合いながらそれぞれの家へと帰った。 別に正直に話しても良かったのだけれど、なんとなく自分の心の中に大事に置いておきたい気分だったのでテキトー言って誤魔化した。 あのお祓い以来、Bの姉も自分も、皆変なものを見たり聞いたり感じたりするような事は無かった。 俺はとにかく渡された巾着を通学用のかばんの横のポケットにしまって生活した。 はじめはおそろしくて学ランの内ポケットにしまっていたりしたのだけれど、あまりに重たいのでかばんに入れることにしたのだった。 それからしばらくたって、高校を卒業し、勉強不足で見事に浪人した19歳の冬。 予備校から自宅へと戻り、ふとベランダに出てタバコに火をつけようとしたその時 ライターの火の灯りの先に白い装束のような(天狗みたいに見えた)何かがこちらを向いて立っているのが見えた。 次に同じ所に視線を落としたときに、もうその姿は無かった。 不思議と「またか」とは思わなかった。 まずライターの灯りごときでそんな先にある何かが照らされて見えるわけもないし、色々わからないことだらけではあったけれど 本当に直感で、これが坊さんの言っていた「大丈夫だと感じる頃」なんだろうなと思った。 何故か最後

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