
長編
守護刀
baron 3日前
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自分が体験した奇妙な出来事について話します。(場所の詳細が分かるとまずいかもしれないので、少しフェイクを交えながらお話します)
俺は当時高校2年生、ド田舎というほどではないかな?くらいの小さな町に住んでいた。
霊感なんてものはこれっぽっちもなく、本当にごくごく普通の高校生だったと思う。
同じ市内にある高校には、自宅から徒歩2分にある小さな駅から電車で7分揺られ、そこから駐輪場に停めてある通学用の自転車に乗って10分程度といったルートで通っていたんだが、とある頃から途中で立ち寄る駐輪場のある駅近くで不思議なものを見るようになった。
駅の改札からまっすぐ出口に歩いた途中に、軍服?を着た30代くらいの男性を頻繁に見かけるようになったのだ。
ピッタリと身体にはりつくような斜めがけの鞄を身に着け、がっちりとしたブーツを履いた1度見たらとても忘れないような格好をしていたので、見かけるたびに
あっ、またあの人だ
と思いながらなんとなく目で追いかけるようになった。
今思えばあんな浮いた格好をした人がそこらへんを普通に歩いているのに人の注目を集めるでもなく自然に紛れていた事が何かおかしかったのだけど、当時は特に変な格好をしているなあくらいの気持ちで過ごしていた。
とまあ、そんな変な格好をしたおじさんと呼ぶにはまだ若そうな軍服の男を見かけるようになって暫くした頃、中学の時に仲良くしていた友達2人と久しぶりにその駅で待ち合わせて遊ぶことになった。
仮にここでは友人をA、Bと呼ぶことにします。
お昼くらいに駅で待ち合わせることになったのだが、Bが電車に乗り遅れたとのことで先に待ち合せたAと少し駅の近くをふらつきながら待つことにした。
中学の頃から時間にルーズというかマイペースだったBなので、まあいつもの事だからなと思いながらAと談笑しつつ駅近くのコンビニを目指しながら歩いていると、普段は駅の出入り口近くで見かける軍服の男と駐輪場近くにある小道ですれ違った。
A「なんか今日ここらでイベントでもあったっけ?」
俺「ああ、なんかいつもあの格好してるんだよあの人」
A「すげーな、このクソ暑いのにあんなばっちり着込んで暑くないのかね」
なんて話をしながらコンビニにたどり着いた。
Aが真っ先にコスプレを疑ったのは、おそらく地元の河川敷でよくアニメなどのコスプレイベントなどが催されていたからだと思う。
9月もそろそろ終わるかなといっ
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