
長編
守護刀
baron 2日前
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た頃だったが、まだ残暑続きだったのでコンビニの店内で少し涼み、店の前で購入したアイスを食べたりながらBを待っていた。
1時間ほど待ったところでBから俺とA宛に
「あと少しで駅につく」
とメールが届いたので、流石に同じ所に留まり疲れた俺とAは駅までBを迎えに行くことにした。(大体お昼くらいだと電車が40分〜1時間に1本なので乗り遅れるとこのくらいズレる)
駅でBと合流した俺達は、そこからまた駐輪場の脇にある小道を通ってショッピングモールやゲームセンターのある中心街へと歩いて向かう。
そのとき、1時間前と全く同じ場所で、またあの軍服の男とすれ違った。
ちょっと不気味だった俺とAは「またあの人だ」「あんな格好して、ここで何してるんだろう」などと話しながら歩き続けていたところで、Bが少し怒ったようなトーンで両脇を歩いていた俺とAの首元を後ろからがしっと腕で抱えながら言う。
B「お前ら、絶対に振り返るなよ」
A「えっ、なになに?」
俺「???」
B「いいから!そのまま歩け!」
なんの事かわからないまま、強引に大通りまで引っ張られた俺とA。
俺「なんだよB、いきなりこんなとこに引っ張ってきて」
A「どうしたんだよ」
普段とても柔らかい印象で、強引なところなど微塵もないBのおかしな様子に少しAと俺は戸惑っていた。
B「さっきすれ違った変なやついたろ、アレが立ち止まってずっとこっち見てたんだよ…ニヤニヤしながら…!」
うっ…!と思わず声が漏れてしまう程に俺もAもおそろしくなってしまい、とにかく人がたくさんいるところに行こう!と俺達はショッピングモールまで走った。元陸上部のあいつら足はやすぎ、1人おいていかれかけて泣きそうになった。
とりあえずフードコートへ落ち着き、Bが見たあの軍服の男のニヤけ顔が人間の形相ではないように思えたこと、Aと俺が1時間前にも同じ場所であの男とすれ違った事、俺がその年のはじめ辺りからあの男を見かけるようになったことを話した。
お昼時でお腹も空いていよう頃だったが、恐怖体験のおかげで皆食欲がなくなってしまい、かと言って何も食べずフードコートに居座るのは無作法だということで、情けなく男3人で1つのフライドポテトを暫く無言でつつきながら食べた。
沈黙を破ったのはA
A「俺、薄暗くなってからあの駅に戻るのすげえ嫌なんだけど」
俺「バカおめえそういうこというんじゃねえよ…」
B「明るいうちにも
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