
長編
守護刀
baron 3日前
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どるか、もう遊ぶテンションじゃねえよ…」
中学の頃なんかは比較的やんちゃしてつるんでいた俺達は、3人ピッタリと身を寄せながら駅まで引き返し、そのまま解散するのもおそろしくなってしまいその日は地元の駅から一番近くに住んでいる自分の家に泊まることになった。
俺の両親は土日には必ず家にいられるような仕事をしていたので、側に大人がいてくれるという安心感ですっかり落ち着きを取り戻していた。
B「明日も休みだけどどうするよ」
俺「うちの周りじゃやることなんもないよ?」
A「明日なら、兄貴がいるからどこか連れてってもらおうぜ」
B「流石に日曜は彼女と出かけたりするんじゃねーの?」
A「それならこの前別れたくせーから大丈夫!」
俺、B「……」
Aには3つ離れた兄、Bには姉がいて
同級生だったAの兄とBの姉は俺達が厨房だった頃から付き合ってた。
俺「それお前の兄ちゃんBに会うのまあまあ気まずいやつじゃない?」
B「姉ちゃん…聞いてねえわ…」
A「大丈夫、なんか今いい感じの相手がいるつってたから」
B「それは尚更明日暇してないっしょ!」
俺「うわ、お前の兄ちゃんって感じ」
A「どういうことだよ!っていうか言いつけるぞお前それ!」
俺「すまん、それはやめて」
すっかり昼間のことを忘れて盛り上がってきた俺達は、翌日Aが呼び出したAの兄の車で隣町まで遊びに行くことになった。
隣町には昨日遊びに行ったショッピングモールの何倍も大きな、それこそ各地から旅行客が立ち寄るような大きな施設があり
「やっぱ田舎とはちげーな!」
なんて言いながらゲームセンターで散財したり、映画を見たりとひと通りあそび倒した。(大型ショッピングモール等があるだけで所詮は田舎です)
帰りはAの兄が車でそれぞれの家に送り届けてくれるとのことで、Bの家から順に向かう事になった。
しばらくドライブをしていると、突然Aが
「昨日すげー事があったんだよ!」と
駅近くで見た軍服の男の話をしはじめた。
このタイミングでそんな思い出させるような話するんじゃねーよ…と思いながら後部座席に座っていた俺は、うんざりしたような顔のBと目があって思わずフフッと笑ってしまう。
A兄「B、お前この話姉ちゃんにするんじゃないぞ」
B「えっ?」
A兄「ここしばらく、なにか変なものの視線を感じるとか言ってて変だったんだ。心配ならお祓いでもしにいこうって言ったんだけど、それはイヤだというし…と
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