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長編

守護刀

baron 2日前
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に一瞬みたあの白装束の何かから、優しさというか、暖かさというか、そんなものを感じたのだった。 どちらかといえば、恐怖体験はその後。 車の免許をとって自分の足であのお寺へと迎えるようになった俺は、あのナントカソウリュウトウ?だかを返すために坊さんに会いに行った。 以前足を運んだときとは違い、お堂の扉はしまり、庭先を掃除しているおじさんが1人いるだけだった。 「すみません、〇〇というお坊さんこちらに今日いらしてますか?」 とおじさんに尋ねると、ちょっとまっていてね、呼んでくるからーと行ってしまった。 少しして、俺の知らない別の坊さんが出てきて、丁寧に挨拶をしてきた。 俺「今日は〇〇さんはいらっしゃらない感じですかね、預かっていたものがあるのでお返ししに来たのですが」 すると、不思議そうな表情を浮かべるアナザー坊さん。 坊さん2「いえ、うちにはそのような名前のものはおりませんでして…とにかく、お話をお伺いしますので中にお入りください」 いやね、背中からサーッと血の気が引く感じがしたよね。いない?どういうこと?何故? いやまてよ、もしかするともう引退してしまって、とかそういうことかもしれないじゃないか、なんて思ったりもしたのだけれどそんな期待はあっさりと打ち砕かれた。 そもそもそこのお寺にそんな名前の坊さんがいた事は1度も無いのと、俺が返した巾着のことをそこにいた坊さんが誰も知らなかった。 とりあえず、お返しいたします! と、半ば押し付けるような形で菓子折りと一緒に坊さんに渡して俺は寺をあとにしたのだが、そもそも何故俺があの寺に一人で赴いたのか。 それはあの一件に関わった皆が、1年足らずであの件のことをすっかり忘れてしまっていたからだ。口裏を合わせて俺をからかっている様子もなかったし、逆に俺の様子がおかしいと心配までされる始末だった。 ココにこんな話を書き溜めて投げている俺自身も、歳を重ねる毎にあの寺の名前、坊さんの名前と順に忘れてしまい、2年弱あまり預かり肌見放さず持っていたあの刀の名前の記憶さえも朧げになってきている。 ここにしっかりとあの刀の名前がかけないというのも、そのためである。 でもきっと、それで良いのだろう。 なんだかとっても長くなってしまったけれど、これが俺が高校生のとある日に体験した奇妙な話の全てです。 最後まで読んで頂きありがとうございました。

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