
俺は平凡な街に住んでいる。山や森は近くにあるが、何も特別なことはなく、コンビニまでの距離も短い。そんな街に住んでいる俺が、心霊スポットに行くことにしたのは、大学で友人に誘われたからだ。
高2になり、友人と一緒に行くことになった心霊スポットは、近くの山岳地帯にある廃墟だった。聞くところによると、そこは昔、事故で多くの人が命を落とした場所らしい。最初は全く信じていなかったが、興味本位で行くことになった。
友人たちと共に廃墟に向かう途中、道を外れて山道を進んだ。空は曇り、月明かりもわずかに差し込む程度だった。廃墟に近づくにつれ、冷たい風が吹き、鳥の鳴き声も聞こえなくなってきた。どうやら本当に不気味な場所だった。
廃墟に到着すると、すでに辺りは暗く、懐中電灯の光だけが頼りだった。内部に入ってみると、腐った木の香りとともに、かすかな声が聞こえてくるような気がした。友人と一緒にいるのに、どうしても背筋が寒くなる瞬間があった。
「何かいるかもな」と友人が言った瞬間、耳を澄ませると不気味な音が聞こえてきた。まるで誰かがかすかに泣いているような声だ。俺は少し怖くなり、友人に「帰ろう」と提案したが、彼は「もう少しだけ」と言い、奥へ進んでいく。
その時、ふと廃墟の窓から何かが見えた気がした。振り返ると、白い影が一瞬だけ見えた。心臓が高鳴り、恐怖で動けなくなった。友人もそれに気づき、「あれ、見た?今、何かいた!」と叫んだ。
すると、急に廃墟の奥から「出て行け」という声が響いた。驚いて振り返ると、友人が青ざめた顔で立ち尽くしていた。俺たちは恐怖から逃げ出し、廃墟を飛び出した。
外に出ると、月明かりの下、友人が息を切らして言った。「あれ、何だったんだ…」
その後、俺たちは廃墟を離れ、街へ戻ることにした。振り返ると、廃墟の窓から何かがこちらを見ているような気がした。結局、その出来事が何だったのかはわからないままだったが、心霊スポットには二度と行かないと決めた。
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