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長編
不思議な夢
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不思議な夢

2020年12月2日
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小学5年生の時。

祖父が意識不明になり、近所の病院に入院し始めた頃に、「ある」夢を頻繁に見ていた。

それはこんな夢だ。

白い服を着た5歳くらいの子供達が群れになって、ベッドで寝ている祖父にわーっと駆け寄り、祖父の腕や足に吸い付くのだ。

そしてチューチューと何かを吸った後、フッと消えていく。しばらくすると、また子供達が現れ、同じように祖父に駆け寄ると、またチューチューと祖父の体から何かを吸い始める。

その様子を、隣のベットで永遠と見させられる。

見させられるという表現を使ったのは、私は祖父のベットの真向かいにあるパイプ椅子に座っていたのだが、その横で、大きな鎌を持った黒い衣服の男が、私の頭上に鎌を振りかざしていて、1ミリでも動くとそれを振り下ろさんとばかりに見張っているからだ。

そんな夢が回数を重ねていくうちに、夢の中と現実の両方で、祖父の体がどんどん痩せ細っていくのが分かった。

私は祖父にべったりな、いわゆる「おじいちゃん子」で、小さい頃から祖父には色々な所に連れていってもらっていた。休日になると、どうしても祖父の家に行きたい私は、よく両親に駄々をこねて怒られていたのを今でも覚えている。祖父は優しく、いつもニコニコしていて、本当に心の底から大好きだった。

だから、夢を見るたびにそんな祖父に近づき、体から何かを吸っている子供達に腹が立った。お前らに大事な祖父を渡すわけにいかない。お前らみたいな知らない人が祖父に触ってんじゃねえ。

怒りがピークに達した時、私は泣きじゃくりながら夢の中で祖父に駆け寄ろうとしてしまった。

「私のじいじにさわんn…」

と言いかけた時、黒衣の男が、動こうとした私に向かって大鎌を振りかざした。

空気を切り裂いて、鈍い刃物の音が病室に響く。

その瞬間、私の視界は回転し、気付くと祖父のベットの下に視線が固定された。

ああ、首が落とされたんだという感じがリアルにしたのを覚えている。

悔しさと悲しさのあまり、溢れる涙で視界がぼやけ始める。自分の力不足を痛感した。私は何もしてあげられなかった。

フェードアウトしていく視界が何かを捉えた。

ベットの下。私の顔を覗き込む子供達。

笑っている。まるで、お前の祖父は貰ったぞと言わんばかりにニヤついている。

そしてそのまま視界が真っ暗になった。

涙声で私を起こす母の声で目が覚める。

「じいじ、危篤だって。病院いくよ。」

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はじめまして、よろしくお願いします。

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