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祖母の友達の話
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祖母の友達の話

22時間前
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母と祖父が遊びに来ていた冬の夜、弟は古びたアパートに帰った。彼がドアを開けると、和室から低い話し声が漏れ聞こえてくる。「それはとても悲しいことでしたね…」と、温かみのある声だった。誰かがいるのかと不安になり、弟は和室の扉を開けた。中には祖父が一人で座っていたが、彼の目はどこか遠くを見ている。「誰かと話してたの?」と尋ねると、祖父は微笑み、「お友達だよ」と答えた。弟は気味が悪く感じたが、そのまま何も言わなかった。

その晩、家族がリビングで何かを話し合っていた。弟が尋ねると、祖父が古いアパートの歴史を語り出した。昔、この場所には病気の母親とその子供が住んでいたという。母親は具合が悪くなり、ここで亡くなったと。子供は仕事で家を空けていたため、彼女を見送ることができず、家を手放すことになったという。弟がその話を聞いていると、祖父が「その子供が教えてくれたことだ」と言った。

数日後、弟は友人たちと集まることになり、実家に泊まることにした。彼は友人に、「ここは少し怖い場所だ」と話した。友人は冗談で笑ったが、弟はその言葉が気になり、夜が更けるにつれて緊張してきた。深夜、彼は目が覚めた。隣の部屋から静かな声が聞こえ、思わず耳を澄ませた。声は「おいで、こっちに来い」と囁いている。

恐る恐る立ち上がり、和室に向かうと、そこには友人が寝ていた。しかし、友人の横に古い手紙が落ちているのを見つけた。手紙には、母親が息子に宛てた言葉が書かれていた。「あなたが帰るとき、私も一緒に行けると信じている」。その瞬間、弟は背筋が凍った。彼は急に寒気を感じ、部屋を飛び出した。すると、廊下の壁から青白い光が漏れており、何かがこちらを見ているような気配を感じた。

後日、弟は祖父にその手紙のことを話した。祖父は静かに頷き、「あの家族は今でもここにいるのかもしれない。彼らはいつもあなたを見守っているんだ」と言った。弟はその時、母親が自分を心配しているような気がして、少し安心した。しかし、あの声は、やはりどこか不気味に響いていたことを忘れられなかった。夜が訪れるたびに、弟はその声を思い出し、見えない何かに怯えながら眠りにつくのだった。

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