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灯りのない街の話

私が幼い頃の話です。
山の中にある祖父母の家は、周囲に雪に覆われた畑や森が広がっています。年に数回訪れるその村は、いつも静けさに包まれていて、特に冬の夜は幻想的な雰囲気が漂っていました。
その村では、クリスマスが近づくと村人たちが集まって雪だるまを飾る習慣があり、私にとっては特別な楽しみでした。
ところが、ある年からその雪だるまが作られなくなってしまったのです。
何か事情があるのかと両親に尋ねると、彼らは意味深な表情を浮かべて、話をはぐらかしました。
それでも、私は幼なじみの友達と一緒に、毎年雪だるまを作るのを楽しみにしていました。しかし、次の冬も、その次の冬も、何も変わらず、村は静まり返っていました。
先日、久しぶりに祖父母の家に帰ると、何気なく母にそのことを尋ねました。すると、彼女は冷たい声で言いました。「あの雪だるまの中に、首を吊った人が入っていたんだよ。」
その瞬間、私は背筋に冷たいものが走り、過去の記憶が一気に蘇りました。あの温かいはずの雪だるまが、実は恐ろしい秘密を抱えていたのかと、心の底から恐怖を感じました。
それ以来、村の冬はただの静寂ではなく、恐怖の象徴となってしまったのです。
もう二度と、あの村には戻りたくありません。
その雪だるまの灯りは、もう二度と点ることがないのです。
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