
私がある古びた旅館でアルバイトを始めた時の話です。
家族経営の小さな旅館で、私は事務業務を担当していました。
しかし、従業員は私以外全員が親族という環境でした。
仕事自体はそれほど難しくはありませんでしたが、周囲との関係が非常に厳しく感じられました。
特に、上司の女性との関係が悪化していくのを実感し、どう接すれば良いのか分からなくなっていました。
まるで自分の親戚に接しているかのような不自然さが、私をますます追い詰めていきました。
そんなある晩、私はいつものように布団に入りましたが、夜中の12時頃、突然胸が締め付けられるような苦しさに襲われました。
まるで誰かに押さえつけられているかのような感覚。
その瞬間、目の前に見えない何か、白い影が私を見下ろしているように感じました。
その影は、私の上司が持っていたお守りの形でした。
彼女は、私に不満を抱いていることが明らかで、怨念を飛ばしているのだと感じました。
普段から彼女は、気に入らないことがあると夜中に考え込む性格だったからです。
すると、彼女の思念が私に向かって放たれていることに気づきました。
その怨念の原因は、ただ仕事上での些細な衝突に過ぎなかったと思います。
愛想の良さや可愛げが足りないなど、そんなことが原因で、彼女の中に生まれた呪いのような感情。
しかし、こうした怨念や生き霊を送る力を持つ人間は、年齢に関係なく存在しているという現実が、私には恐ろしかったのです。
試しにその状況を乗り越えようとしましたが、私にはそのような恨みを持つことすらできませんでした。
ただただ、恐怖に震えるばかりでした。
その日以来、私は旅館で働くことに対する恐怖感を抱くようになり、あの呪いのお守りの存在を思い出さずにはいられなくなったのです。
そして、冬の夜が来るたびに、あの影が戻ってくるのではないかと怯える日々が続いています。
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