
秋の三連休。
静岡駅の周辺は割と混雑していた。
可愛らしい若い女性が駅のロータリーで待っていて、車が近づくと笑みを浮かべる。
「おかえり!」
「博正!久しぶり!嬉しい!!」
桜子という若い女性は博正の運転する車の助手席に乗り込んだ。
長いおろした黒髪が美しく、後ろ髪の髪飾りもキラキラと美しい。
博正は大学生になり車に彼女を乗せる楽しみができたようだ。
静岡駅から国道1号線を東に進みながら、博正は桜子とずっと楽しそうに話していた。
「どうだ?東京での生活は?」
「すごく楽しいよ!演奏会とか会場が豪華だし沢山のお客さんが来てくれるし。」
「そうか。桜子なら友達も多いだろうね。」
「そうだね!東京の女の子たちってお洒落な感じの子も多いし、色々な地方から来た子たちもいい子たちばかりだよ。」
「イケメンも多い?」
バックミラーに映る桜子の綺麗な目は苦笑いしながら、
「そうだね。」
そのあとは、車は博正の通っている私立大学に着いた。
博正と桜子が車から出ると、たまたま近くを歩いていた女子学生3人と顔を合わせて、
「あ、細野くんだ!」
「細野くん?って一緒にいるのは彼女?」
「え?可愛いじゃん!!」
3人とも桜子を見て微笑み、桜子も嬉しそうにしていた。
「細野くんと同じ瀬名高で、今は東京にいるんでしょ?」
「そうだよ。」
「会いに来てくれたんだ。いい彼女じゃん!」
博正と桜子と女子3人の楽しそうな声は車の中まで聞こえてきた。
そのあとも博正と桜子は大学内をやや長い時間回っていた。
そして2人が車に戻ってくると、市内を回り多少買い物などもして2人は博正の家に向かった。
・・・ 博正の家につくと、庭にいた博正の母が
「桜子ちゃん?すごく綺麗になったね。」
と嬉しそうに迎えた。
そのあと、しばらく博正の家で2人はのんびりしていた。 そして戻ってくると、博正は桜子を実家まで送っていった。
桜子の両親は玄関で博正と軽く挨拶し
「桜子!おかえり!それに博正くんも!」
「博正くんか、桜子を送ってくれてありがとね。」
夕焼け空の下、みな笑顔で顔を見合わせた。
その後、親子3人は俺の乗る車を見送っていた。
後日談:
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