
私は山道を登るのが好きで、この日は静岡県の山を目指していました。\n\n空が薄暗くなる秋の夕暮れ時、周囲は静まり返り、何か不気味な気配を感じます。\nしかし、こうした場所では珍しい景色や生き物に出会えるチャンスがあるのです。\n気味が悪い感覚を無視して、私はさらに先へと進みました。\n\nすると、突然、誰かに見られているような気がしました。しかし周りには誰もいません。\nこの山には野生動物が多く、念のため、持っていた金属製の鈴を鳴らし始めました。\nすると、鈴の音に反応するように、遠くの木々が揺れているのが見えました。\n\n不安を感じながらも、何かに引き寄せられるように、私はその場所へと近づいていきました。\n鈴の音が止むと、周囲は静まり返りました。\n\n不安が募る中、私は鈴を再び鳴らしました。音に合わせて、草むらが揺れ始めます。\n近づいてみると、約20メートル先に何かがいるのが見えました。\n自信を持って鈴の音を鳴らし続け、注意深くその先へ進みました。\n\nその瞬間、何かが草むらから飛び出してきました。それは、白いドレスを着た長い髪の女性でした。\nそんな場所にいるはずのない彼女を見て、私は恐怖を覚え、後ずさりしました。\n\n女性は私を追いかけてきます。心臓が高鳴り、私は息を切らしながら逃げました。\n振り向くと、彼女が迫ってきているのが見えます。\n\n50メートルほど走った後、急に静寂が訪れました。振り返ると、その女性が大きな岩の上から私を見下ろしていました。\nその顔は青白く、どこか生気が感じられません。\n\n恐怖に身を固くし、後ろに下がると、次の瞬間、彼女の頭がそのまま転がり落ちるのを見てしまいました。\nまるで不気味な人形のように、彼女の胴体は水中へと倒れていきました。\n\n恐怖で逃げ帰った私は、駐車場に着くと周囲には観光客の姿があり、その出来事が嘘のように思えました。\nしかし、釣具店で話を聞くと、同じような体験をした人が年に数回いると知りました。\n\n夜、自宅に戻った私は、鈴が見当たらないことに気づきました。\n逃げる間にどこかに引っかけて落としたようです。\n鈴はどこでも手に入るものなので気にはなりませんでしたが、その夜、眠りにつくと、深夜1時に目が覚めました。\n\n遠くで鈴の音が聞こえました。窓の外を見ると、あの白いドレスの女性が立っていました。\n彼女は頭を抱え、もう一方の手で鈴を鳴らしているのです。\n私を探しているようでした。\n\n友人に助けを求めようとスマートフォンを手に取るも、電源が入らず、画面は水に濡れたように曇っています。\nお守りを握りながら、再度外を見ると、女性が後ろ向きに立っています。\n\nその瞬間、彼女の頭が腕の中でぐるりと回転しました。不運にも目が合ってしまったのです。\n彼女はにやりと笑い、その姿が霧のように消え去りました。\n\nほっとしたのも束の間、「見つけた…」という声が心に響くのを感じました。\n目の前には再び彼女が立っていました。\n頭が転がり落ち、私を見つめているのです。\n\n恐怖で声も出ず、私はお守りを彼女に投げつけました。\nすると、彼女の姿も消えていきました。\n鈴の音だけが部屋に響きました。\n\n鈴を手に取ると、まるで冷蔵庫に入れていたかのように冷たくなっています。\n家の中はびしょ濡れで、一晩中恐怖に怯え、結局コンビニで朝まで待機しました。\n\n友人に話しても信じてもらえず、自宅に戻ると鈴は綺麗に床に転がっていました。\nその後、近くのお寺でお祓いを受け、鈴は住職に預けました。\nあの女性が再び来ることはありませんでしたが、何の目的だったのかは、今でも分からないままです。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。


