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長編

からくり箱

匿名 3日前
怖い 123
怖くない 111
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いた。 親父にその無くなった物は何か聞こうとしたが教えてはくれなかった。 夕飯を済ませて2階に上がると姉の部屋の前で立ち止まった。 姉にあの箱を返した方が良いんじゃないなのか?と言おうか迷っていた。 迷っていたのは、午前中に見た姉の顔が怖かったからだ。 そんな事を思いながらボーッと突っ立っていたら「何やってんの?」と後ろから姉の声がした。 てっきり部屋に居ると思ってた俺は、ビックリして「ヒッ」と小さく呻いた。 姉は、俺の脇を通り抜け部屋に入って行った。 すれ違い様見た姉の手には、あの箱が握られていた。 俺は、咄嗟に姉の部屋に入って言った。 「それ返した方がいいよぅ。怒られるよ?お巡りさん来ちゃうよぅ?姉ちゃん捕まっちゃうよ?」と、、、しかし、姉は、大丈夫大丈夫と笑ってた。 何が大丈夫なのか正直俺には分からなかった。 そんな騒動から一夜明け。 村では、警察に連絡するしないの会議みたいなのがあり、祖母と親父は朝から居なかった。 お袋が俺を起こしに来て朝食を済ます様に言われた。なんだかお袋も緊張している感じだった。 姉は、朝食を済ませてまた倉に籠ってるとお袋が呆れた様に言ってた。 お袋が用意してくれた卵焼きを頬張っていると、親父が1度帰って来て、車に乗って何処かへ出掛けて行った。 俺は、何となく分かっていた。 親父はきっと町の警察署に行ったんだって…。 当然、倉の中に居る姉は、この事を知らないだろう。不安と良く分からない感情で押し潰されそうだった。今、お袋にあの箱の事を話したら、警察に姉が連れて行かれる事もないんじゃ無いか?とか、厳しく説教されるだけで終わるんじゃ無いか?とか色々思った。 台所で食器を洗うお袋の後ろ姿を眺めながら、そう思ってた。言って仕舞おう。言ってしまえば、この訳の分からない感情も消えて無くなるかも知れない。 そう思って、食べ終えた食器を抱え台所に行こうとして、ふと目の端に縁側の窓が視界に入った、そこに誰か居たような気がして、振り向いた。 姉がこちらを見ていた。 持っていた食器がガチャガチャと音を立てた。 姉の顔は、あの時倉で見た表情で少し睨み付ける様にも見えた。一気に恐怖感に襲われた俺は、重ねた食器をテーブルに置くと、一目散に2階の寝泊まりしていた自分の部屋に入った。 震えながら、カーテンの隙間から外を見ると姉は、倉の方へと歩いて行ってた。 続きます。 思ったより長

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  • 面白かった‼早く続き読みたい!楽しみに待ってます!
    狐火
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