
「この冬休みに古民家で合宿をするから、しばらくは家を空けるね」と言った私。友人たちとワクワクしながら準備を進めた。
「古民家?いいね、楽しそう!」友人の一人が言った。
「でも、あまり期待しない方がいいかも。古い家だし、何かありそうだよ」と、他の子が冗談めかして付け加えた。
その日の夕方、私たちは山の奥の古民家に到着した。外は雪が舞っていて、静寂に包まれていた。古びた木の扉を開けると、冷たい空気が一気に流れ込んできた。中は薄暗く、不気味な雰囲気が漂っていた。
「この家、昔の人が住んでいたのかな?」と、誰かが呟く。私たちはそれに頷き、さっそく団らんの準備を始めた。
夜が深まるにつれ、外の雪の音がどんどん静かになっていった。私たちはリビングで囲炉裏を囲み、料理を楽しみながら話していた。しかし、ふとした瞬間、家のどこかから微かな声が聞こえてきた。
「ねえ、聞こえる?」友人が言った。
「何かの勘違いじゃない?」私は笑って誤魔化した。だが、声はどんどん大きくなり、まるで誰かが助けを求めているように聞こえた。
「やっぱり、ここには何かいるのかも!」別の友人が恐れをなして言った。
その時、廊下の方からドンッと大きな音がした。私たちは一瞬、息を呑んだ。
「おい、確認しに行こうよ」と勇気を出した友人が立ち上がった。恐る恐る廊下を進むと、そこには古い家の住人の写真が飾られていた。彼らの目が私たちを見つめているような気がして、背筋が凍った。
「なんか、見られてる気がする…」私が言うと、友人たちは一斉に振り返り、同じように感じていることを知った。
その瞬間、またあの声が聞こえてきた。「助けて…助けて…」それは明らかに、私たちを呼んでいる。
「もう帰ろうよ!」誰かが叫んだが、動けない。まるで体が凍りついたかのようだった。
「この家には、昔の住人の霊がいるんだ…」私は恐る恐る思った。
結局、私たちはその夜、恐怖のあまりほとんど眠れずに過ごした。翌朝、私たちはすぐに帰ろうと決めた。
帰宅後、私は祖母に古民家での出来事を話すと、彼女は驚いた様子で言った。「その古民家は、昔、貧しい家族が住んでいて、子供が事故で亡くなった場所だと言われてるのよ。今もその子が、帰りを待っているのかもしれないね。」
私はその言葉を聞いた瞬間、背筋が凍りついた。あの声は確かに、助けを求める子供のものだったのだと、今さらながらに思い知った。
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