これは最近になって母親から聞いた話です。 5年前、実家の母親が突然猫を買おうと言い出しました。 ペットショップで買うのは高いからと、飼動物愛護団体から一匹の猫を引き取りました。確か黒か灰色のメス猫だったと記憶してます。 引き取る時に愛護団体の担当者から「失礼ですが、おいくつですか？」と聞かれました。母親は「なんでそんな事聞くんだろう？」と思いながら答えました。 すると担当者の方が、「いや、実は前の飼い主さんが長期入院で、飼えなくなってしまったんですよ、それで次の飼い主も自分と同じ女性で、同じ位の年齢が良いと希望してまして・・・」と仰いました。話もまとまり、その猫をウチで引き取る事になりました。 担当の方が家に猫を連れてきたのですが、母を見た瞬間に担当者の手から離れて母の元に駆け寄ってきたそうです。 母親は、なんて可愛い猫なんだろ！って喜んだそうです。 料理をしてる時は足元から離れず、テレビを見てる時も隣に寄り添い、ビックリするくらい、人懐こい猫だと思ってました。 ただ、気になる事があって、引き取った時に猫と一緒に猫用のベッドを貰ったらしいのですが、そのベッドは前の飼い主の手作りで、少し気持ち悪い感じがして、捨てようと思ったらしいです。 それと母親に一瞬で懐いたのに一緒に住んでいた妹と実家に帰って来た私には全く懐かないのです。それも特に私に・・ 抱こうにも逃げていくし、テレビ台の下に逃げ込んで、姿すら見せません。 なので、私は「この猫のどこが人懐こいんだよ？」って思いました。 夜に妹が帰宅して猫を抱こうとしたんですが、案の定、抵抗して寝室の母親のベッドの下に逃げ込んでしまいました。 母親が出そうとベッドの下に顔を入れたのですが、猫の姿が見えません。 なので、深くまで身体を入れて確認しました。 そこに何がいたと思います？ 猫ではなくて、横たわってる女性がいたそうです。 それを見た瞬間、母親は悟ったそうです。「ああ、この猫の飼い主は、もうこの世にいないんだなって、この猫に取り憑いてる」と。 直ぐに愛護団体の担当者に電話して、引き取って貰ったそうですが、電話出た瞬間にすぐ、「やっぱりですか」と言われたらしいです。引き取る時もかなり抵抗したらしく、テレビ台の下から出てこなくて大変だったらしいです。 次の日、私の元に、猫と一緒に撮った写真があるよね？すぐに消して下さいってラインが来ました。 後日談ですが、母親が職場の人に何も