本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

中編

足音

匿名 2日前
怖い 878
怖くない 599
chat_bubble 2
17,650 views
妹と犬の散歩に出かけた時の話。 夕暮れ時。妹がリードを引いて犬と一緒に先を歩く。 その後ろを歩く俺は、たぶん、群れ的に順位低め。 犬の散歩コースの途中には、4階建て鉄筋コンクリ造のアパートがある。 誰も住んでいないが、廃墟と言うわけではない。階段の蛍光灯もちゃんと点くし。 かあちゃんに聞いた話だと、そこは市営のアパートで、何年か後に建て替える予定なんだとか。 入居者はすでに新築のアパートに移され、こっちの建物は入居者が増えた時の予備として残されてるそうだ。 まあ、子供は殺人事件があったからとか、幽霊が出るからとか、勝手な噂をしていたけど。 そのアパートの前に通りかかった時、急に犬がリードを強く引いて走り出した。 妹が、すっ転んで腕からリードが抜ける。 犬、猛ダッシュでアパートに突入。そして、ハッハ言いながら階段を駆け上がる。 いくら無人とは言え、中でウンコでもされたら大惨事なので、俺と妹も慌てて追いかける。 階段が二つあるので、犬が飛び込んだ方に俺が、もう一方は妹が昇り、挟み撃ちにする作戦にした。 で、犬の名前を呼びながら1階ずつ昇り廊下を見渡す。2階、3階……犬も妹いない。 とうとう4階。でも、やっぱり誰もいない。 ためしに反対側の階段に向かって「いたかー?」と叫ぶ。「みつけたー」と返事。 「つかまえたかー?」と聞けば、「まだー」と返事。 「つかまえられるそうかー?」と聞けば、「つかまえるー」と頼もしい答え。がんばれ妹。 そして、パタパタと階段を駆ける足音。俺も、声が聞こえた方の階段へ向かって走り出す。 すると犬が階段を昇ってきて、ひょっこり顔を出した。 こっちを見ながら口を半開きにして舌を出して、ハッハ言いながら超ご機嫌。 妹のヤツ、うまく追い込んだな、と感心しながら俺が駆け寄ろうとしたとき、犬は屋上へ通じる階段の方を見て、ピタっと動きを止める。 耳をピーンと立てて、低くウウウゥ……と唸り、そして狂ったように吠えだした。 俺は犬に駆け寄ってリードを掴む。犬が吠える方に顔を向けると、パタパタと階段を駆けあがる足音。 「○子(妹の名前)、帰るぞ!」と呼んでも返事が無い。 仕方なく犬を連れて階段を昇ろうとするが、犬は踏ん張って動こうとしない。 どいつもこいつも、どうしてこう俺の言うことを聞かないんだ!とイライラし始めたころ、下から「おにいちゃーん!」と声がする

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(2件)

  • 女の子なら幽霊でも
    たか
  • やね
    ブルー
0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.0.238

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

grid_3x3 話題のキーワード

search

サクッと読める短編の怖い話 サクッと読める短編の怖い話

読み込み中...