
友人の家に行くことになった。
その家は築50年ほどの古い一軒家で、外から見てもどこか薄気味悪い雰囲気を漂わせていた。家の中に入ると、ほのかに湿気が感じられ、特にリビングには古い家具が並んでいた。友人の家族は、いつも温かく迎えてくれるが、今日は何かが違うように感じた。
友人は「みんなで集まるから、楽しもう」と言ってくれたが、私はその言葉にどこか引っかかりを感じていた。リビングの隅には、古い人形が置かれており、その目がどこかこちらを見つめている気がした。気のせいだろうと思い、気を紛らわせるために友人の近くに座った。
会話が進むにつれ、友人の顔色が悪いことに気づいた。普段は明るい彼女が、今日はどこか陰鬱で、目の下には深いクマができていた。私が「体調でも悪いの?」と尋ねると、彼女は「大丈夫、ちょっと忙しかっただけ」と答えた。私は信じたい気持ちを抑えつつ、会話を続けた。
その時、友人が突然「この家には昔、ここに住んでいた子供の霊がいるらしい」と話し始めた。私は驚いたが、彼女は「でも、私には何も起こらないから安心して」と笑った。しかし、その笑顔はどこか虚ろで、私は彼女を心配した。
しばらくして、私は人形が気になり、ちらちらと目を向けていた。友人が話している間、その人形の目が一瞬動いたように感じた。思わず目を背けると、友人が「気のせいだよ」と言った。私は彼女が何かを隠しているのではないかと思い始めた。
話が進む中、彼女が言った。「この家、昔は本当に怖いことがたくさんあったんだ。私が小さい頃、ここで遊んでいた友達が、ある日突然消えたことがあるって、親から聞いたことがある」と言った。
その瞬間、部屋の空気が変わった。背筋が凍るような寒気が走り、私はすぐに帰りたくなった。しかし、友人は「大丈夫、何も起こらないから」と強がって笑った。しかし、その笑顔が一層不気味に見えた。
私はついに耐えきれず、「本当に大丈夫なの?」と聞いた。友人は「何も心配いらない」と繰り返したが、彼女の目はどこか虚ろだった。すると、リビングの人形が再び目を動かしたように見えた。私は心の中で警鐘が鳴り響いた。
その後、友人が「一度ここをお祓いしたことがあるので、安心して」と言った。しかし、その瞬間、部屋の中に冷たい風が吹き抜け、私は恐怖で体が硬直した。目の前には人形が微笑んでいるかのように見えた。
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