
小学校六年生の私は、冬の寒い夜に友人たちと遊ぶ約束をしていた。私たちは近くのマンションの地下駐車場で集まることにした。そのマンションは古く、普段は人があまりいない場所だった。だけど、その日は友人たちと一緒だからなんとかなると思っていた。
駐車場に着くと、空気はひんやりとしていて、普段の賑やかさはなかった。私たちはエレベーターを使って地下に降りることにしたが、エレベーターのボタンを押すと、なぜか反応しなかった。友人の一人が「もう一度押してみて」と言ったので、もう一度ボタンを押す。
チンと音がして、エレベーターの扉が開いた。誰もいないエレベーターの中に入り、私たちは笑いながらボタンを押して地下へ向かった。だが、途中の階で突然エレベーターが止まった。キーンという音が響く中、友人たちの顔に不安の色が広がる。しばらく待っても動かないので、私たちは降りることにした。
階段を使って地下に向かう途中、どこからともなく女の子の笑い声が聞こえてきた。友人たちは気味が悪くなり、私も少し恐怖を感じたが、好奇心が勝りその声の方へ向かうことにした。声の主を探しながら進むと、薄暗い廊下の先に一人の少女が立っていた。彼女は笑顔でこちらを見ていたが、目はどこか虚ろだった。
「遊ぼうよ」と彼女が言うと、私たちは恐怖感を感じながらも引き寄せられるように近づいた。
その瞬間、友人の一人が「やめろ!」と叫び、私たちはその場から逃げようとした。しかし、エレベーターの扉が開く音がして、そこから出てきた人影が私たちを見つめていた。それはさっきの女の子だった。
恐怖に駆られた私は、急いでエレベーターに乗り込んだ。ドアが閉まると同時に、後ろの廊下から聞こえてきた笑い声が消えた。エレベーターが無事に地上に着くと、外は静まり返っていた。友人たちと共に駐車場を後にし、全速力で家に帰った。
数日後、私は友人たちとその事件について話していた。すると、一人が「あの子、エレベーターの中でも見たよ」と言った。思わずゾッとしたが、誰も信じてくれず、結局は忘れることにした。
それから数年後、あのマンションが取り壊されることになり、最後に皆で遊びに行くことになった。懐かしさと恐怖が入り混じった気持ちで、私は再び地下駐車場に足を運んだ。その時、エレベーターの中に何かが見えたような気がした。気のせいかもしれないが、あの時の少女が再び現れたように感じた。
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