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病院の夜
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病院の夜

5日前
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これは私の父の体験です。彼は医師として、夜勤をすることが多かった。冬の深夜、病院は静まり返り、時折聞こえるのは機械の音だけだった。

その晩、父は病院の一角で徹夜勤務をしていた。午前2時、彼は内線で警備員に連絡を入れ、泊まり込む旨を伝えた。警備員は「お疲れ様です。今、病院にはあなた以外の人はいません。私もこれから巡回して帰ります」と言った。

仕事の合間に、彼は煙草を吸うために廊下へ出た。寒い空気が肌を刺す。すると、突然、上の階から「たん、たん、たん」という足音が響いてきた。驚いた彼は、ああ、誰かが忍び込んでいるのかと思った。

「暗いから気をつけてください。もう電車も終わってますけど、帰れますか?」と声をかけたが、返事はない。ただ足音だけが響く。気になって階段を上がると、誰もいなかった。疲れを感じた父は、仕事を中断して仮眠を取ることにした。

翌朝、警備員にそのことを話すと、警備員は青ざめた顔をした。「ああ、聞いたんですね…」

「ここではよくあることなんです。実は昔、この病院で亡くなった方がいて、その方の足音を聞く人が時々いるんです。」と警備員は続けた。死因は詳しく語らなかったが、「宙ぶらりん」という言葉が意味するものは、父にはすぐに理解できた。

「ここではそんなことが多いのですか?」と父が尋ねると、警備員はため息をつきながら言った。「病院や学校は、特に非業の死が多いですからね。だからか、出ることがあるんです。」

それ以来、父は一人で夜勤をすることをやめた。彼の心には、病院の廊下で響くその足音がいつまでも残っていた。何かが、彼の背後にいるような気配を感じながら。彼は二度と、深夜の廊下を一人で歩くことはなかった。彼の心には、恐怖の影が深く根付いていた。彼の目の前には、ただの足音ではなく、生きている者と死者の境界が曖昧に交錯する場所が広がっていた。

その足音が、彼を一生忘れさせないものにしてしまったのだ。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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