
短編
はしゃぐ声
匿名 3日前
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友達と夜景を見に行った帰り道、山頂からの階段を下り始めたら横から声が聞こえてきた。
小学生くらいの女の子のはしゃぐ声。「キャッキャッ」と楽しそうだ。
こんな時間に小学生? と思い横を見ると真っ暗で何も見えない。
階段を下りていくうちにもずっと聞こえている。まるで横について下りているようだ。
声の感じからして半径3~5m位の位置にいそうなのに。
よく考えるとおかしいことに気が付いた。
まず、こんな時間(午後11時すぎ)に小学生の女の子が人気のない山頂に2人だけで来るだろうか?
次に、私たちは階段を降りているのに声が遠ざかっていかず同じ大きさで聞こえるのに足音がしない。枯れ葉を踏みしめる音もしない。
(階段は1m幅位で人二人が並んで歩くことしかできない。声の聞こえる方は枯れ葉と木があるだけで山の斜面になっている)
そこまで考えて怖くなった私たちは走るように階段を降りた。
その間も声が遠ざかることなくついてくる。
枯れ葉はかなりたまっていて音がしないことはないだろうし、
同じ速さで山の斜面を降りようとしたら滑って転ぶだけだと思う。
想像すると怖いのでそのまま真っ直ぐ山をかけおりた。
あせっていたせいか道を間違えて反対側の駐車場に出てしまった。
でも、戻る気にはなれず遠回りして帰りました。
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- その山にいた幽霊でしょうか?ブルー