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長編

境界戦線

匿名 3日前
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中に入って来た!結界じゃなかったのか!「んー!んー!」必死にキタジマさんを見て叫ぶ!キタジマさんは憎らしいぐらい余裕のある目をこちらに向け、落ち着かせるように手を揺らした。それどころじゃないって!完全な怒りに震えた、まさかこのまま本当に奴の生け贄にされるのか!バイト代に釣られてこの男についてきた自分が情けない。ババアがとうとう私の前に立った。観念して目をつぶった(もうどうにでもしてくれ!) ジリっと近づく足音が聞こえたと同時に世界が真っ白になり、パシャーーーン!!と空気をつん裂く爆音がして、すぐ後に大地がブルブルと震えた。タマシイが体からストンと落とした気がして慌てて目を開けるとババアが呆けたように突っ立っている。顔が赤黒くなり、そして途端に真っ青になっていく。鎌が手から滑り落ちてカランと地面に乾いた音を立てた。そして忘れ物に気付いたかのように踵を返して元来た道をゆっくりと歩き出した。呆気に取られて先輩を見ると、深くうなづいた。いや、どう言う事よ?砂の音が遠ざかり、ババアが見えなくなったところでキタジマさんが縄を解いてくれた。屋敷の主人や、どこにいたのか集落の人がぞろぞろと出てきた。先輩は皆を見渡し「それではこれにてお開きとさせていただきます。皆さまお手を拝借、よぉ〜お。」パァァン!。なんだこれは?こういう祭りか何かだったのか?拍子抜けしていると、そのまま皆に集会場に連れて行かれ、直ぐに全部飲めと大皿になみなみと注がれた日本酒を飲まされ、あっという間に酔い潰れ、気づいたら次の日の昼間になっていた。 「よう、やっと起きたな。」あれだけ飲まされたのに全く頭が痛くないし気分も悪くない。むしろ体が浄化され爽やかな感じだ。上等の酒だったのだろうか?「お金ももらえて気分も良いなんていい仕事だろ?はい2万円」「‥‥アレはどうなったんです?ってそもそも何があの時起きたんです?あっ!贄って言ってましたよね!生け贄にされ、、」口を塞がれ話を遮られた。「すまんな、禁忌に触ることも言い出しかねんからな、まぁ落ち着きたまえ、一通り説明するから。とりあえず帰りに飯でも食おう。」屋敷の主人に御礼を言って下がろうとすると、いやいやこちらこそと手土産まで持たせてられて深々と頭を下げられた。なんだか良い事をした気分だ、何をしたのかさっぱりわからないが。 帰り道に田舎のそば屋に行った。なかなか美味い蕎麦を食べ終わり、座敷で足を伸ばしてキタジマさんをじ

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