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長編

境界戦線

匿名 3日前
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っと見ていると、先輩はニヤと笑って仕方ないなーという顔つきで話始めた。「アレが集落に現れ出したのは4ヶ月程前かららしい。覚えてるかな?あの辺り一帯で1週間ほど大停電があったの?ちょうどあの時期」そういえばそんなニュースがあったな、変電所が原因不明とかなんとか。「あの事故を機に今まで集落に明かりが灯っていたのがパタリと止んだ。そのせいで夕刻が長くなったというか広くなったというか、具体的に言うと、時間的な昼と夜の境界の曖昧さがより長く、人間界とアイツらの世界の境界線がより広くなった。交わる時間と面積が大きくなったんだ。お互いのテリトリーを侵さないのが自然界のルールなんだが、黄昏時は昼から夜へのルール変更中の時間帯でね、ある意味グレー状態なんだ。人間があっちに入る事もできるし、逆もまたしかり。例の停電で今まで築き上げたルールが大昔に逆戻りしたんだ。ババアも歳だしボケているのか、集落はいつまでも暗いので昔のテリトリーに戻ったと思ったのだろう。我がもの顔で徘徊した。」この話はこれでお終い、みたいな顔をして横を向いたので、首を左右に小刻みに振って先輩のお茶を注ぎ足した。「ババアが頻繁に歩き廻るものだから、そりゃあ出くわす機会も増える。運悪く見かけたか、直面した者が次々と現れて集落はパニック状態に陥った。そこで集落の長である屋敷の主人があるツテに相談してその話が私の所に来たという事だ。」「それでこの前のバイト?」「伝えられた内容からおおよそは推測ができたが確信がなくてね。確実に対処するには相手を知る必要があったからね」(やはり先輩は前回の段階で私をだしにして確実におびき寄せる事も考えていたんだな、、。という事は、私を犠牲にするつもりも元からからなかったって事になる、では何故この前わざわざあんな事を言ったんだ?)まだまだ知らされていない事がありそうだが、先輩の手のひらでさんざん転がされ、呆れ果てて何も言えない。「でもまぁ実際は一か八かだったよ、ところで河童が金気を嫌うのは知ってるかい?あの婆は砂なので土気。反する木気にあたる雷をあてようと思ってね。」「雷!」「まぁ雷を直接呼ぶなんて神様じゃないと無理なんで実際は電気を利用して簡易的な擬似雷を起こしたんだけどね。バッチリだった。」さらっと言ったが、私にあの凄まじい擬似雷が落ちるとは考えなかったのだろうか?「なんだ、まだ不満そうだなぁ。あいつ鎌持ってただろ?細長い鎌。アレが雷を引き付

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