
新年の始まり、私たちのグループは廃墟となった遊園地を訪れることにした。寒い冬の夜、薄暗い遊具の間を歩くと、かすかに風が吹き抜け、不気味な音が耳に響く。遊園地には、かつての賑わいが残る名残があったが、今はただ静寂が支配している。
「ここで初夢を見たら、今年の運勢が決まるって言うよ」と友人の一人が言った。私たちはそれを面白がって、遊具の中で夜を過ごすことにした。すぐに、私たちの目の前に古びたメリーゴーランドが現れた。そこには、色褪せた人形たちが無表情で座っていた。
夜が更けるにつれ、私は何かに引き寄せられるように、メリーゴーランドの中心へと近づいた。すると、突如として人形たちの目が光り、声を発し始めた。「遊びに来たの?私たちと一緒に遊ぼうよ。」その瞬間、恐怖が背筋を走った。
私は友人たちに警告しようとしたが、彼女たちの姿が徐々に消えていくのを見た。声をあげるも、彼女たちの反応はなかった。私の目の前に残ったのは、ただ一体の人形だけだった。人形は私に向かって微笑み、手を差し伸べてきた。
何が起こっているのか理解できず、私はその手を取ってしまった。すると、周囲が一気に暗くなり、私は異世界へと引きずり込まれた。そこで見たのは、友人たちが人形にされ、無表情で私を見つめている姿だった。私もまた、彼女たちと同じ運命を辿るのかと思うと、絶望に包まれた。
目が覚めると、私は自宅のベッドの中だった。しかし、周りには誰もいない。恐怖が再び胸を締め付ける。私の今年の運勢は、あの遊園地で決まったのかもしれない。夢の中の出来事が現実に影響を及ぼすなんて、まさかと思ったが、私の部屋には、あの人形が一体置いてあった。目を閉じると再び暗闇が広がり、次の初夢の予感がした。果たして、今年の運勢はどうなってしまうのか。期待と不安が交錯し、私はそのまま眠りに落ちた。
果たして、今年の私の運勢は……不吉としか思えない。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



