
短編
寝る前に「4人」
匿名 2日前
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夜寝る前に「4人」と言ってから寝ると、
「真夜中に4人の男の子が現れて寝ている人をぐるぐると囲むように歩く」
と言う話をどこかで聞いた。
そのため、子供の頃は間違っても夜に「4人」と言わないように気をつけていた。
・・・
大人になってからふとそのことを思い出して、寝る前に「4人」と言って見た。
その頃になると一人暮らしだったが、そんな都市伝説は十中八九嘘だろうし、むしろ本当なら試してみたいくらいだった。
案の定、何もなく次の日の朝を迎えた。
・・・
それから数年後、俺は寝る前にそのことを思い出して、「4人」と言ってみた。
その夜・・・
夢の中で、森を歩いていた。
昼間だが、暗くて変な森だった。
なぜこんなところにいるのか分からない。
深緑色の葉や草が不気味で、高い木に遮られ光がほとんど入って来なかった。
しばらく歩いていると、突然後ろから
「おい・・」
背中を何者かに押された。
振り返ると、そこにはナタを持った全身黒づくめの謎の人物がいた・・
というところで目が覚めた。
俺は、怖かったな・・と思った直後!
部屋に誰かいる!
気づいてしまった。俺は怖くて目を開けられなかったが、
「・・・あははは・・」
「この人、馬鹿だね・・」
抑揚のない小さな声だが、子供の男の子のような声が聞こえた。
そのあと、どうなったかは覚えていない。
目が覚めると朝になっていた。
顔を洗おうと洗面所に行き、鏡を見ると一瞬、鏡の俺の背後の部屋の暗い部分から、二つの目が並び俺を見ていた。
・・・
この話を聞いた人へ。
決して、寝る前に「4人」なんて言っては駄目だ。
何があっても知らないぞ
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- 普通に怖い話ですね。ku-tyann