
私が小学一年生の冬、団地の帰り道でのこと。
「カズオさん」という名の不審者が、近所で噂になっていました。
初老の男で、薄汚れたセーターを着て、いつも無表情。
その風貌から、子供たちは彼を避けていました。
「カズオさんが女子を追いかけた」という噂もあり、恐れられていたのです。
ある日、私と妹は学校から帰る途中、いつもの団地の道を笑いながら歩いていました。
すると、背後の陰からカズオさんが姿を現しました。
「おい、ミニチュアの人形を見に来ないか?」と、私たちを見ずに言い放つのです。
その瞬間、私は恐怖に襲われました。
彼の声はまるで機械のようで、私たちを無視しているかのようだったのです。
「いいえ、結構です」と言い残し、妹に逃げるよう急かしました。
私はカズオさんが追いかけてくると思い、妹に早く走るように指示しました。
しかし、妹は立ち止まり、こう言いました。
「カズオさん、追いかけてきてないよ!」
その声に振り返ると、カズオさんは地面に座り込んで、涙を流していました。
「なんでだよおおおおおおおおおおおおうおぁああああああああああああ!!!!」
彼の声は悲痛で、まるで人形に話しかけるようなものでした。
私は気味が悪くなり、妹に前を向かせて走るよう促しました。
家に着くと、この出来事を母に話しました。
すると母は、団地の住民グループに連絡しました。
そこで会長をしていたBさんが、カズオさんの件を警察に通報しました。
翌日、警察がカズオさんの家を訪れたところ、彼は衝撃的な事実をさらけ出しました。
自室には子供の形をした人形がずらりと並び、彼はその中で人形たちを相手に自慰行為をしていたと言います。
もし警察が彼の家に入っていたら、私たちはどうなっていたのでしょうか。
その恐怖が、今でも心に残っています。
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