
最近の出来事です。
家事を終え、少し休もうとソファに座っていた時、父が話し始めました。
「今夜、地下道を通って帰った時、周りを見渡しても誰もいないんだ。こんなに静かな夜も珍しいと思いながら歩いていたんだけど、ふと後ろから視線を感じたんだ。振り返ったら、黒いコートを着た男がいて、すぐ後ろにピッタリくっついてたんだ。いつの間にか近くにいたのか、まったく音も立てずに。」と。
父はその時、恐怖で心臓がドキドキし、無意識のうちに手に持っていたカバンを前に抱えたそうです。
道の終わりが近づくと、父はわざとゆっくり歩いてその男に追い越してもらおうとしました。
しかし、振り向いても何も見えず、背後には誰もいない。
周囲の静けさが一層不気味に感じられ、まるで自分だけが異次元にいるような気持ちになったと語っていました。
そのまま何も言えず家へ帰り、私が「おかえり」と声をかけた時、ようやく緊張が解けたと言っていました。
あの男はどこから来て、どこへ消えたのか。考えれば考えるほど不気味な体験だったと、今でも思い出すそうです。
その夜の静寂が、今でも耳に残っていると言います。
何が本当に見えていたのか、誰にも分かりません。
夜の地下道には、何かが潜んでいるのかもしれません。
果たしてそれは、ただの影だったのか。
それとも、別の何かだったのか。
不気味な余韻が、私たちの心を覆っています。
私たちの周りには、見えないものがたくさんあるのかもしれません。
それが何であるか、知ることはできないし、知りたくもないのかもしれません。
その夜、父が見たものは一体何だったのか。
私は今でも気になっています。
それが誰かの心の中に、ずっと潜んでいるのかもしれません。
その影が、またどこかで現れるかもしれないから。
その時、私たちはどうするのでしょうか。
考えたくありません。
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