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音楽室から談笑する2人、帰ろうとすると後ろから声が

(「夜の暗い校舎を行く2人」の続き)
・・・
薄暗い廊下をしばらく歩いて2人は音楽室に着いた。
桜子が持っていた鍵で音楽室の扉を開けた。桜子が探していたフルートの楽譜はグランドピアノの近くの机の上にあった。
「あった!よかったぁ。」
博正は音楽室の楽器や肖像画が並ぶ部屋の様子を見ながら、
「へぇ、音楽室って広いんだね。」
「え、もしかして初めて来た?」
桜子はやや不思議そうに博正を見た。
「うん。俺、美術選択だから。」
「あ、そうなんだ。」
そう言いながら、桜子は楽譜を鞄にしまい音楽室を出ることにした。
2人は廊下を歩きながら、
「山倉さんって音楽学部を目指しているって言ってたよね。歌とか楽器とか得意なの?」
「うん。中学からずっと吹奏楽部だし、小学校のときも音楽クラブだった。ピアノも幼稚園の頃から続けてる。」
「へぇ、すごいな。」
「まぁ私、実を言うと藝大を目指していて、将来は作曲家とかの音楽関係の仕事に就くのが夢なんだ。」
「すごい!山倉さんみたいに大きな夢がある人っていいな。」
「いや、別にすごくないよ。まだ何も決まった訳じゃないし。」
博正は、謙遜しながらも誇らしげな桜子により魅力を感じていた。
そして1階に着くと、2人は管理人室に鍵を返して、そのあとロッカーで外靴を取り替えた。外靴を手に持つと2人は一緒に歩き、自転車置き場に面したガラス戸を開こうとしていたところ、
「まだいたのか!」
2人の背後から男の声が聞こえた。
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