新着 短編
小屋の中で女の後ろ姿を見た

俺は田舎の海に近い町で生まれ育った。
小学校高学年くらいのとき、たまたま暇で野原や丘の上の森などを1人で歩き回っていた。
そんなとき、小さな小屋のあたりまでたどり着いた。
小屋には鍵がかかっていて入れないが、中に何があるのか気になっていた。
俺は小屋の中を覗けるところがないか探してみると、小屋の横下の方に小さな窓のようなものがあった。
俺はそこから中を覗いて見ると・・。
そこには20代くらいの女の後ろ姿があった。
後ろ姿だったが、おろしている髪や服装などから女であることは一目で分かった。
女は両手を後ろで組んでいて、よく見ると女は手首を縛られていた。
何があったのか知らないが、女が小屋に閉じ込められている。
俺は急いで丘を下りて大人に知らせた。
女が閉じ込められていると聞いて大人たちがすぐに集まり、鍵も誰かが持っていたようで小屋に来たが・・。
鍵を開けると、そこはもぬけの殻だった。
俺は悪戯かと疑われ大人たちに怒られたが、確かに見たことを必死に伝えた。
大人たちは中をもう一度探してみたが、何も見つかることはなかった。
そのあとは、俺の見間違いか何かだと嗜められて町に戻って行った。
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