本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

新着 短編
夜の観察者の話
夜の観察者の話
新着 短編

夜の観察者の話

12時間前
怖い 3
怖くない 0
chat_bubble 0
75 views

数年前の冬の寒い夜、僕は高層ビルの屋上で警備のアルバイトを始めた。そこは都会の中心にそびえるビルで、周囲は明かりで賑わっているが、屋上は静まり返っていた。

仕事は簡単で、ただ決められた時間に屋上にいるだけだった。もし雪が降ったら、会社に知らせれば帰っても良いという、かなりゆるい内容だった。それでも、夜の屋上での警備は、どこか不気味で孤独だった。

この屋上は、近くの公園で行われるイベントのために仮設のステージが設置される予定だったが、準備が遅れていて、警備員を配置したまま待機することになった。周りには何もなく、ただ静かなビルの上で、ひたすら時間が過ぎるのを待つだけだった。

そんなある晩、先輩からの引き継ぎがあった。「夜中に誰かがいるけど、無視してていいよ」と。

その言葉に僕は驚いた。「誰がいるって?」と尋ねると、先輩は淡々と説明した。屋上の端に赤いコートを着た女性が立っていると。彼女はいつの間にか現れて、ただこちらを見ているのだという。目を凝らしても、彼女の顔はわからなかった。

初めは怖かったが、時間が経つにつれ、彼女がずっと同じ場所に立っているのが気になり始めた。何をしているのか、何か意味があるのかと考えるうちに、その存在が不気味さを増していった。

ある晩、僕は彼女の姿を見た。赤いコートが夜空に映えて、彼女は静かに立っていた。段々と周囲が暗くなるにつれ、彼女の姿は薄れていくが、何か目が離せなかった。

その日、交代の警備員が来るまで、彼女のことを考えていた。彼女は一体何を見ているのか、何か目的があるのかと。

明るくなり、交代の警備員が来ると、僕は彼に聞いた。「あの赤いコートの女性、見たことありますか?」すると彼は少し考え込んでから言った。「ああ、あの人、毎晩いるよ。何もしないけど、ただ立ってる。」

その言葉に、僕は少し安心したものの、同時に疑問が残った。彼女は一体何を見ているのだろうか。ただの観察者なのか、それとも何か意味があるのか。

数週間後、工事が始まると、次第に警備の仕事から遠ざかっていった。でも、あの赤いコートの女性が何を見ていたのか、今でも気になって仕方がない。もしかすると、今も夜の屋上に立ち続けているのだろうか。

1 / 1

後日談:

後日談はまだありません。

アバター 001_001

はじめまして、よろしくお願いします。

投稿数 2
怖い評価 5
閲覧数 149

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(0件)

コメントはまだありません。

0/500

利用規約をよく読んで、同意の上でコメントしてください。

・連続コメントは禁止しておりますが、新規登録・ログインすることで、連続コメントも可能となります。

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.0.250

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

【参加型】投稿企画・タイアップ企画

  • 禍禍女
  • 心霊スポット
  • 意味怖

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

深夜に読むと戻れなくなる長編怪談

読み込み中...
chat_bubble 0