
大学3年の秋、俺たち4人は山の中にある古びた別荘に肝試しに行くことになった。友人のBが「ここ、結構不気味な噂があるらしいぜ」と言い出したのがきっかけだ。あいにくの曇り空の下、俺たちは車を走らせた。
「どうせ大したことないだろ」と言いながらも、心のどこかで期待と不安が交錯していた。
別荘に着くと、周囲は静まり返っていた。看板も朽ちており、まるで誰も来ないことを物語っているようだった。
「本当に入っていいのか?」と心配する妹のCをよそに、Bは「大丈夫だって」と言いながらドアを開けた。
中は薄暗く、空気は湿っていて嫌な臭いがした。
「おい、これ見てみろ」とBが壁際にあった古いアルバムを見つけた。
ページをめくると、そこには無表情な女の子の写真ばかりが収められていた。
「なんだこれ、怖え」と俺は思ったが、Bは「これ、面白いじゃん」とまじまじと見つめていた。
その瞬間、背後から「誰かいるの?」とCの声がした。
振り返ると、薄暗い廊下の先に何かが動いているのが見えた。
「行ってみよう」とBが言った。
俺は不安になりながらも、その好奇心に引き寄せられるように二人について行った。
廊下を進むと、ドアが一つ開いていた。
「中に誰かいるのか?」とBが言う。
ドアの向こうからは、ぼんやりとした声が聞こえてくる。「ぼーーー」という不気味な声だ。
「逃げよう」と俺は言ったが、Bは興味を持って近づいて行く。
その時、突然ドアが閉まり、俺たちは驚いて後ろに飛び退いた。
「やばい、出よう!」と俺たちは慌てて別荘を出た。
外に出て、ホッとしたのも束の間、俺はさっきのアルバムを思い出してしまった。
「アルバム、見せて」と言ったが、Bは「もういいよ、気持ち悪い」と言ってそれを投げ捨てた。
しかし、俺はそのアルバムに何かがある気がしてならなかった。
その夜、俺は夢を見た。
夢の中で、無表情の女の子が俺をじっと見つめていた。
「ぼーーーー」と彼女の声が響く。目が覚めると、俺は冷汗をかいていた。
「何かが起きている」と直感した俺は、再度その別荘に戻ることを決意した。
翌日、友人たちを誘って再びその場所へ向かった。
「アルバム、もう一度見てみようぜ」と俺は言った。
今度は中に入ると、アルバムは元の場所に戻っていた。
ページをめくると、女の子の顔は無表情のままだった。しかし、何かが違った。
彼女の目が、俺を見ているように感じたのだ。
その瞬間、背筋が凍る音がした。「ぼーーーー」という声が再び響く。
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