
駅で深夜特急の発車を待っていると、俺の個室の扉が開き、
「失礼します。」
と女性の声が聞こえた。
深夜特急では個室も指定席として扱われるため、逆に言えば知らない誰かと相部屋になることもある。
実際、今までにも知らない誰かと相部屋になり気まずい思いをしたこともあった。
俺は部屋に入ってきた相手を見ると・・・
何とそこにいたのは、若くて綺麗な女性だった。
個室の席は広めで隣と少し間隔があるが、女性はすぐ隣の席に座った。
セミロングのおろした黒髪、白い綺麗な肌、一重瞼の上品な顔、体は細くてそれ故に少し目立つ胸の膨らみ・・。
見た感じ女子大生か20代前半くらいな感じだった。
俺はドキドキしながら、女性をチラチラみていた。
しばらくすると電車が発車し個室の他の乗客が入って来ることはなく女性と2人きりになった。
深夜特急は何十回も利用しているが、これだけ若くて可愛い女性と一緒になるのは初めてだった。
窓側に座っている俺はいつものように景色を見ていたが、夜なので窓に車内の様子が反射して女性の姿が見えていた。
女性はスマホを見ていてこちらには気づかないが、何度見ても可愛らしい女性だった。
深夜特急は軽快に走り、駅を通過したり、途中で普通列車を抜いたりしていた。
深夜特急は次に大きな駅に止まり、そこで過半数の乗客は降りる。
そして深夜特急が次の駅に到着するアナウンスが流れた。
この女性も降りるのかなと思っていたら、女性はスマホを弄ったままだった。
別にここで降りなくても不思議ではないが、俺は女性と少しでも長くいられると思い嬉しく感じた。
そこから先は都市部というより緑の多い地域だった。
深夜特急はより速い速度で暗闇の中を駆け抜けていた。
しばらく走るとまた街の明かりが見えてきて、列車は中心部の開けたところにある駅に停まる。
ここでも乗客がいくらか降りるが、隣の女性はまだ降りなかった。
そしてまた列車が走り、街から農地が広がる暗闇へと走っていった。
深夜特急が高速で暗闇を走らせ、車内にはモーターの音やジョイント音が響いていた。
後日談:
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