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路地裏で、花屋を見つけた。 ショーケースの中は、美しい花々で彩られていた。 その中に、少女がいた。 透き通るように白い肌をした、美しい少女だった。 目を閉じたまま、眠っているかのように体育座りをしていた。 「花の一種ですよ」 店主の男は言った。 なるほど、よく見れば肌は花弁で成形...
先週の土曜日にあった話。 昼寝中ふと目を覚ました。枕元にあった携帯に目をやると時刻は午後3時45分を指していた。後1時間は寝られるかなともう一度横になり少し時間が経つと背後から誰かに見られているような気配を薄っすらながら感じた。気配を感じた方向に目をやるとそこには誰もいなかった。冷めたい空気...
何気なく祖母とテレビを観ていました。 私はおばあちゃん子でした。 母は忙しく遊びまわるタイプでしたから。 ワイドショーだったんでしょうね。 俳優の不倫疑惑の話題を真剣に話し合っていました。 そのとき、祖母がテレビ消しました。 「女を裏切る気持ちってわかるかい?」 私は小学校低学年で...
車で旅行に行った話。 僕にバイトを斡旋してくれた先輩と夏休み旅行に行った。 当時、念願のクルマを購入した僕はドライブに行きたくてしょうがなかった。 じゃあ俺の実家行くか? そう言った先輩に僕は二つ返事で飛びついた。 道中は特に何もない。 ただ、移動距離が飛行機クラスだった。 夜の...
今から三年ほど前のことだ。 当時、私は熊本県の某中学校の教師をしていた。宮崎県にほど近い片田舎で、全校生徒の数が百人にも満たない小さな学校だった。東京で生まれ育った私にとって九州に引っ越すことは不安に満ちたものだったが、村の人々は余所者の私にとてもよくしてくれた。炊事の不慣れな私に食事を差し入...
ある夏の出来事。 スキーの仲間で泊まりがけで山荘に行った。 男4人女2人。 誰と誰が付き合ってるとかそういうのはなくてみんな友達ってそういう仲間。 その山荘はスキー仲間の中心グループが勤めている会社の所有物。 会社に届けを出すと無料で貸してもらえるのだそうだ。 夜は屋外でバーベキューをして酒盛...
私はリアルな夢を見ていました。 夢の中でそれが夢だと分かっているのに、抜け出せない。 そこは薔薇園のある観光地で、私は友達とそこに訪れていました。 美しい薔薇の香りに包まれて、穏やかな気持ちがしています。 しかし、直ぐに、私は違和感を覚えます。 懐かしく思ったのに、実際上はその場所を知らない...
初めに。この話はかなり長いので、気になる方だけお読み下さい。怖いと言えるほど、怖くはないと思います。 僕が体験したのは、怖いというより不思議な出来事です。 毎年、冬の季節になると、その一連の出来事を鮮明に思い出します。 今となっては懐かしい...そんな出来事が起きたのは、僕が中学3年...
わたしが初めて就職した関西のk市での体験です。初めて好きな人とデートして細い路地を歩いて帰る夕暮れ時、50メートル先にある家の玄関前に赤い車がとまっていました。よく見るとなんだか、柄の悪そうな男の人が車のボンネットに縋り、タバコを吸っているのが見えました。今思えば薄暗い夕暮れ時、着ている服の色...
これは怖い話というか、オカルトな話です。趣旨違いだったら申し訳ない。 去年の冬、俺は同級生の仲間十数人程で田舎の日本家屋を貸し切って同窓会をした。 大人数で夜中まで飲んで騒いでできる場所というのはなかなか無くて、いろいろと探し回った結果、地元とは全く関係のないH県の山奥で開催する事になった...
私住んでたF県F市のとある陸橋ゎよく接触事故が多く、何かにつけてよくニュースも頻繁に放送される陸橋です。 私ゎ仕事も終わり、家に帰ろうと車に乗りエンジンをかけ帰ろうと帰り道のいつものコースよりちょっと寄り道をしてコンビニで夜ご飯を買い、噂の陸橋から帰らないと家に帰れないのです。 もうすぐ噂の陸...
「ねえ、お姉ちゃん。」 道を歩いていると、女の子に声をかけられた。ゾッとするほど美しい顔だちだ。小さな顔、白い肌に大きな黒目がちの目。赤すぎる唇や涼やかな眉は大人っぽいが、どこかあどけなさが残っている。オカッパに切りそろえた黒い髪。今どき珍しいが、よく似合っている。 そんな少女が言った。 「あ...
今回のお話は私が6年前に体験したお話です。 あの日は従姉と遊んでいました。 ご飯を食べてショッピングモールでお買い物をして、カラオケに行きました。 其処は国道沿いにあるとある大きなカラオケボックスでした。 私達が案内された個室に行きました。 従姉には言いませんでしたが、雰囲気がおかしかったで...
これは私の母から聞いた話。怖いというよりかは不思議な話ですので、それでも良いという方はこのままお読み下さい。 私の母が大学生だった頃、母は道端で捨てられていた猫を飼っていました。母は猫が大好きで、その猫を大事にしていました。 その猫はよく外に出かけました。帰ってくる時は大概、他の...
私にはよく見る夢があります。 それは日によって、怖かったり怖くはなかったりするのですが、一貫して蛇に関するものでした。 蛇の形は様々で、白かったり、黒かったり、山ほど大きかったり、足先程のものだったり 夢の中で、蛇は私の後を付いて来ます。ゆったりと付き添うように、又あるときは私を食い殺そうと風...
今から話すのは長年僕に取りついては離れない二人の女の霊の話しです…。 僕は小学4年の夏休みの終わり頃から急に霊感に目覚め日常的に幽霊や周りの人の守護霊が見え始めてしまったのです…そう今も…。 僕がその二人の女の霊に取り憑かれてしまったのは中学三年の秋の深まる頃だった…。 その日は謎か学校か...
皆さんは白蛇様は見たことがありますか? 私は中学二年の頃に一度だけ見ました。 今回はその白蛇様と私と母方祖母が語ってくれた若き日の祖母と白蛇様の不思議な思い出話をします。 私が中学二年生の頃はまだ児童自立支援施設(昔で言う教護院)にお世話になっていた時のお話です。 分校の授業の一環で近所の...
大学への進学が決まり、アパートでの僕の一人暮らしが始まりました。 人口の割には自然が多く残った町で、一人が腰掛けられるくらいの、部屋の小さな出窓には、小鳥が遊びに来るようになりました。 美しい緑があって、小鳥もいて、そして隣の部屋に住んでいるのは綺麗な女性──と言っても、話にならないくら...
このお話は先月の出来事です。 朝から快晴で桜は何処もかしこも満開。 美しい桜を両親と祖母と楽しみながらドライブをしました。 「村田の婆さんの顔見に行くか?」 村田町の母方祖母(母の実家)近くを通る時の父の一言で急遽祖母宅へ連絡を入れて向かうことになりました。 お彼岸に行けなかったので母も思...
信じようと、信じまいと― ドイツのアイゼナハ地方に生きている館があったという。 入るたびに部屋の位置や廊下の形が変わるのだそうだ。 1972年、大学の調査隊が訪れた際、学生の一人が誤って壁を傷つけてしまった。 すると、大きなさけび声に似た音が館に響き、それ以降不思議な現象はおきなくな...